管理人のイエイリです。
2021年5月12日~14日、千葉・幕張メッセで2年ぶりとなる「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」が徹底したコロナ対策のもとに開催され、大いににぎわっています。
285社、1400小間という大規模な展示会で、イエイリの目を引いたのは、建機オペのテレワークを可能にする遠隔操作技術でした。
カナモト、ユナイトのブース(ブース番号:I-11)では、竹中工務店や鹿島建設が採用しているタワークレーンの遠隔操作システム「TawaRemo」や後付けの遠隔操作システム「KanaTouch」のコックピットが展示されていました。
コベルコ建機のブース(E-11)では、約300km離れた札幌市から帯広市内のバックホーを遠隔操作した時の記録ビデオが展示され、アクティオのブース(E-10)では長距離Wi-Fiや携帯電話回線で重機を遠隔操作するシステムが展示されていました。
また、日立建機のブース(I-80)では、加藤組、日立建機日本、西尾レントオールが5G回線を使用して広島市内での実証実験に使用した「遠隔操作用マルチコックピット」と模型のバックホーやダンプトラックを接続したデモを行い、人気を集めていました。
そして、さらに来場者が熱狂していたのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
他県の建機を遠隔操作
できる体験コーナーでした。
クローラーキャリアのメーカーである諸岡のブース(G-65)では、茨城県内の試験開発・デモセンターの建機を実際に遠隔操作できる体験コーナーが設けられ、人気を集めていました。
またキャタピラージャパンのブース(B-80)には、本格的な遠隔操作システムのコックピット「Catコマンド ステーション」のコックピットが展示されていました。
実機同様のシートやジョイスティックレバーなどの入力装置、モニターなどが並んでいます。このシステムでは、インターネットや専用回線などを通じてリモコン式建機と接続し、遠隔操作が行えるようになっています。
2022年に発売する予定で、お値段は「バックホー1台より安いレベル」とのことでした。
モニター画面には、遠隔操作中の建機が映っていますが、時刻は午後3時くらいだったにもかかわらず、周囲がなぜか暗くなっていました。
それもそのはず、遠隔操作中の建機がある場所は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
米国・アリゾナ州の現場
だったのです。
つまり、幕張メッセからアリゾナ州内のバックホーを遠隔操作していたというわけです。
このシステムでは、バックホーやホイールローダー、ブルドーザーなどを1台のコックピットで遠隔操作できます。
つまり、今日は米国の現場にあるバックホー、明日はドバイにあるブルドーザーというように建機オペの国際的テレワークが可能になるというわけです。
建機オペのテレワーク化は今後、ますます予想以上に加速していきそうですね。