管理人のイエイリです。
プリンスホテルが運営する会員制リゾートホテル「プリンス バケーション クラブ」のウェブサイトには、客室の内部を3Dモデル化し、部屋の内部をウォークスルーで見て回れる「3Dツアー」のコーナーが設けられています。
例えば、三養荘にある「乙女」の間の3Dモデルを開くと、特徴的な広縁や浴室など自由に移動しながら、ぐるりと周囲を見回して、すみずみまでを見ることができます。
親孝行で、高齢の親を連れて行ったときに段差はないか、トイレは入りやすいかなどを、事前に確認できるのはありがたいですね。
これだけ3Dモデルを作るのは、さぞかし手間ひまがかかったのではと思ってしまいますが、実は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
360度パノラマ写真
から自動作成したものなのです。(伊藤忠テクノソリューションズのプレスリリースはこちら)
この3Dモデルは、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)が、VividWorks Ltd.(本社:フィンランド・オウル市)の「vrTours3D」というクラウドサービスを使って作成しました。
各客室の画像をAI(人工知能)が解析し、2Dや3Dの間取りデータを自動的に作成するものです。
部屋の全体像や、各客室の内装、窓から見える景色などを、その場にいるようなリアルさで再現できます。
部屋ごとに撮った写真や点群などを合成すると、各部屋の位置がずれていたり、曲がったりしがちですが、AIが処理しているおかげで、各部屋の壁や建具が
キチンと一直線上に
並んでいることがわかります。
これだけの3Dモデルを、測量の技術で作るのは大変ですが、AIという別のアプローチを使うことで簡単にできます。
ほどほどの精度で、わかりやすさ重視の用途には、便利に使えそうなサービスですね。