管理人のイエイリです。
スパイダープラス(本社:東京都豊島区)の図面管理・情報共有システム「SPIDERPLUS」の強みの一つは、現場で使う風量計や水圧計など様々な測定機器とタブレットを連携し、計測データを直接、検査データとして取り込めるオプション機能にあります。
しかし、デジタル化されていないデータは、人間の目で読み取り、手で入力する、というのがこれまでの常識でした。
ところが技術の進化によって、こうした手間ひまもなくなってきそうです。スパイダープラスは、きんでん(本社:大阪市北区)と協力して、電力量計の各種数値を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
OCRで自動読み取り
する確認作業支援機能を開発したのです。(スパイダープラスのプレスリリースはこちら)
電気設備工事では電力量計の確認する作業が付きものです。施工後には作業員が10桁以上の電力計の製造番号や数値を肉眼で読み取り、手書きでメモして照合や確認を行っています。
しかし、見間違いや書き間違い、警告表示の見逃しなどのヒューマンエラーを起こす可能性も大きいため、業務時間が延びる原因になっていました。
そこでスパイダープラスときんでんは、OCR(光学文字認識)技術を使って、タブレットで電力量計を撮影し、その写真データをクラウドに送信すれば、画像内の文字をOCRで認識し、設計情報との自動照合を行える「確認作業支援機能」を開発したのです。
もし、読み取ったデータが設計と異なるときは、警告メッセージが表示されるので、OCRによる自動判定と作業員の目視によるダブルチェックを行うことで、ヒューマンエラーを防止し、作業を確実かつ効率的に行うことができます。
スパイダープラスでは、SPIDERPLUSの「電力量計オプション機能」を使うユーザー対象に、OCR連携機能のモニターを募集しています。実験期間の2022念3月まで、OCR機能を無料で使うことができるとのことです。
スパイダープラスは2021年3月30日に、東京証券取引所マザーズ市場に上場して以来、“快進撃”が続いています。
5月12日には、SPIDERPLUSの
ユーザー数が4万を突破
しました。
また、株式市場からの評価も上々で、昨日(5月31日)の株価は、上場来高値となる2629円を記録しました。上場当初の株価に比べると、約1000円もアップしたことになります。
タブレットの機動力をフルに生かせる施工管理アプリは、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やAI(人工知能)、ロボットなどとの連携も進みつつあり、今後も現場最前線のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するツールとして進化が続きそうです。