管理人のイエイリです。
新幹線の運転士やパイロットなどと違い、クレーンオペレーターの仕事は一般人や子どもの目に触れる機会は多くありません。
クレーンオペレーターという仕事はとてもやりがいがある仕事にもかかわらず、一般には認知度が低く、「なりたい職業」の選択肢にも挙がらないため、新しい人材の確保もままならないのが実情です。
こうした人材不足を解消しようと、WEBコンテンツ制作などを手がけるゲットベター(本社:東京都豊島区)は、業界初のクレーンオペレーター専門求人サイト「gb Get Better Crane」を開設しました。
「あー、また建設業の職種別サイトができたのか」と、思って各社の求人内容を見ていたところ、フツーの求人サイトではありえないコンテンツが載っていました。
各社のクレーンオペレーターの仕事ぶりが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ドラマチックなムービー
として数分間のYouTube動画で紹介されていたのです。(ゲットベターのプレスリリースはこちら)
例えば、望月自動車工業(本社:山梨県南部町)の動画では、元・自衛隊員のオペレーターが朝、缶コーヒーを手にする場面から始まります。
同社には220トン吊りオールテレーンクレーンがあり、その重厚なブームを大型トレーラーに載せて現場に運ぶ仕事を、トレーラーの下や運転席のウインチモニターなど、様々なアングルからのカメラワークで迫力ある動画に仕上げています。
また、多摩川機工(本社:神奈川県川崎市)の動画では、女性のオペレーターがラップに合わせてクレーンの前で激しくダンスし、「君ならできる」と男性オペレーターにチャレンジを促します。
そして、クレーンで吊り下げた棒でサッカーボールやボーリングのピンを一気に倒したり、走行するクレーンの脇に取り付けたマッチ棒をすって着火させたりといったゲーム性のあるチャレンジを続々と成功させます。
オシャレ路線で決めているのは、サコ重機(千葉市花見川区)の動画です。蝶ネクタイに黒服のオペレーターが刑事ドラマよろしく朝のクレーンヤードを歩いたり、キャビンに座って運転したりと、日ごろの作業服姿とは違ったオペの魅力を伝えています。
そして、クレーンオペレーターという仕事の魅力をしみじみと伝えるのは、常陸機工(本社:横浜市鶴見区)の動画です。約50年勤めたベテランの
オペレーター人生最後の日
を追った作品です。
「あなたがいたから現在がある」と、ベテランから若手へと、クレーンオペレーターの技術や心構えが伝承されていく時の流れを、控えめなBGMを背景に描いています。
そして本人も「クレーンオペレーターになって本当に良かった」と、自らの半生を振り返るシーンが、この仕事は一生をかけるに値するものであることを物語っています。
これらの動画は、YouTubeの「Get Better Craneチャンネル」にまとめられています。このほかにも、クレーンゲームによるバトルなど、クレーンオペレーターという仕事の面白さやオペレーターの素顔に触れられる動画が満載です。再生回数は1万回を超えているものもあり、かなりの人気ですよ。
なかなか人の目に触れにくい専門職種の魅力アップには、こうしたドラマチックなムービーは効果がありそうですね。