オートデスクが「Construction Cloud」を発売! クラウドで施工業務の“ひと手間”を徹底排除へ
2022年5月11日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用は、どうしてもパースやウオークスルーなど3Dの部分が多くなりがちですが、本当に生産性を高めようと思ったら、BIMの“I”(属性情報)の活用がポイントになる、ということが以前から言われてきました。

オートデスクは、その考え方をパワーアップさせた建設業界向け統合プラットフォーム「Autodesk Construction Cloud」(以下、Construction Cloud)を開発し、2022年4月から日本での提供を開始しました。

「Construction Cloud」の製品ウェブサイト(以下の資料:オートデスク)

「Construction Cloud」の製品ウェブサイト(以下の資料:オートデスク)

オートデスクと言えば、BIM/CIMソフトの大手ベンダーですが、今回の新製品は

ナ、ナ、ナ、ナント、

施工業務を「つなぐ」

ことにこだわっているのが特徴です。(オートデスクのプレスリリースはこちら

製品のコンセプトは、施工のあらゆる段階でチーム、ワークフロー、データを連携させることで、リスク軽減や効率の最大化、利益の向上を目指す、というものです。

同社はこれまでも「BIM 360」などのクラウド製品を提供していましたが、今回の「Construction Cloud」はBIM/CIMデータを軸にして、「業務を流していく」ことに注力した製品と言えるでしょう。

「Construction Cloud」の製品イメージ。施工段階でのチーム、ワークフロー、データを「つながる」ようにすることがコンセプト

「Construction Cloud」の製品イメージ。施工段階でのチーム、ワークフロー、データを「つながる」ようにすることがコンセプト

「Construction Cloud」はさらに業務別の7つのクラウドシステムから構成されており、その全貌はあまりにも巨大なので、なかなか把握できません。ここは一つ一つ、どんな機能があるのかを見てみましょう。

まずは「Autodesk Build」です。包括的な現場管理やプロジェクト管理を行うもので、情報提供依頼(RFI)や提出資料の管理などの機能があります。

「Autodesk Build」の画面と代表的な機能

「Autodesk Build」の画面と代表的な機能

続いて「Autodesk Takeoff」は、その名のとおり数量拾い用のシステムで、2D図面や3Dモデルからの数量集計を行います。

「Autodesk Takeoff」の画面。数量拾いに特化した機能が充実している

「Autodesk Takeoff」の画面。数量拾いに特化した機能が充実している

また、「Autodesk BIM Collaborate」は、干渉チェックの自動化や設計修正などの共同作業を、現場とオフィスで効率的に行える機能を提供しています。

「Autodesk BIM Collaborate」の画面と主な機能

「Autodesk BIM Collaborate」の画面と主な機能

Autodesk Assemble」は、BIMモデルの照会や、設計レビューや数量拾い、見積もりなどの作業と連携させるものです。

「Autodesk Assemble」の機能イメージ

「Autodesk Assemble」の機能イメージ

このほか、設計図書などを一元管理する「Autodesk Docs」や、収集したデータを分析したり、書き出したりする「Insight」、そしてユーザー権限をコントロールする「Administration」もあります。

「Autodesk Docs」の画面と機能

「Autodesk Docs」の画面と機能

これまでは、BIM/CIMソフトを活用していても、数量拾いや問い合わせ、回答、合意形成などを行う際に、「移動のムダ」をはじめ、メールの作成・送受信や管理、作業の進捗状況の管理などに、様々な手作業が介在していました。

今回の「Construction Cloud」による生産性向上効果は、手作業による

「ひと手間」の徹底排除

により、業務をスムーズに、絶え間なく回していくことにあるように感じました。

各システムの説明を見ただけでは、施工業務はいったい、どんな風に変わるのかがイメージしにくい方も多いと思います。

大和ハウス工業は「Autodesk Build」の前身となる現場向け施工アプリ「PlanGrid」を活用し、同社執行役員の吉岡憲一氏が使用感などを「大和ハウス工業がデジタル化で実現を加速する未来の建設現場」という記事で語っています。どんな感じで施工が進むのかを知る参考になりそうです。

BIM/CIMの活用をはじめとする業務のペーパーレス化の効果は、テレワーク化による「移動のムダ」削減に続き、業務のちょっとした「ひと手間」「ふた手間」を省く生産性向上まで進んできたようです。

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