メタバース空間でドローン操縦訓練! ACSL、VFR、理経がシステムを共同開発へ
2022年5月12日

管理人のイエイリです。

ドローン(無人機)の操縦訓練と言えば、専用の施設に受講生とインストラクターが集まり、実物のドローンを飛ばしながら行うのが一般的です。

ドローン操縦訓練の例(以下の写真、資料:VFR)

ドローン操縦訓練の例(以下の写真、資料:VFR)

しかし、訓練中は常にインストラクターにお願いする必要があるため受講生だけで“自習”できなかったり、気象や障害物など困難な環境下での訓練が行いにくかったりという課題もありました。

こうしたドローン訓練の課題を解決するため、ACSL(本社:東京都江戸川区)、VFR(本社:東京都渋谷区)、理経(本社:東京都新宿区)は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

VR空間で操縦訓練

 

を行える「SOTENバーチャルトレーナー」を共同開発することになったのです。(ACSL、VFR、理経のプレスリリースはこちら

ACSL製国産ドローン「SOTEN(蒼天)」

ACSL製国産ドローン「SOTEN(蒼天)」

橋梁点検現場をVR化したSOTENバーチャルトレーナーの操作画面

橋梁点検現場をVR化したSOTENバーチャルトレーナーの操作画面

このシステムは、ACSLが2021年12月に発表した国産の小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」に特化したもので、実物同様の機体性能やコントローラーとの接続をVR上で再現したものです。機体に搭載したカメラでの撮影もトレーナー上で訓練できます。

訓練にはパソコンとモニター、プロポ型コントローラーだけを使うので、ドローンの実機は必要ありません。

実機での訓練と違う点は、時刻や気象条件などを自由に変えられることです。そのため、夜間の飛行訓練では、ドローンの航空灯だけが見える状態で、ドローンの向きや飛行方向などをスピーディーに判断するといったリスクのある訓練も、心ゆくまで行えます。

昼間の現場を再現したVR

昼間の現場を再現したVR

同じ現場でも、夜間になるとドローンは航空灯しか見えなくなる

同じ現場でも、夜間になるとドローンは航空灯しか見えなくなる

また、ドローンによる橋の点検や、火災現場の監視、機体にトラブルが発生した時の緊急着陸といった、高度なスキルが求められる場面も再現できます。バーチャルな空間で様々な現場での飛行を体験し、“場数”を踏んでおくことで、実際の現場に出ても落ち着いて操縦ができそうですね。

橋の点検現場を再現したVR

橋の点検現場を再現したVR

実際にはなかなか体験できない火災現場付近の飛行も、VRなら何度でも練習できる

実際にはなかなか体験できない火災現場付近の飛行も、VRなら何度でも練習できる

このシステムは既にベータ版の提供を開始しており、2023年1月に正式リリースされる予定です。

そして、今後はさらにシステムを改良し、VR空間に複数の人がバーチャル集合できる

 

メタバース空間

 

の中に、ドローン訓練スペースを展開するシステムも開発していく方針です。

これが実現すると、受講生はVRゴーグルを着けて自宅にいながら、実物大の現場でドローンを飛ばし、遠隔地にいるインストラクターから指導を受けるといったことも可能になりそうです。

メタバースはVR空間の中に複数の人が集まり、コミュニケーションがとれる環境を言います。建設業界では、建物のデザインや現場での施工管理などの活用が行われていますが、さらにドローンの飛行訓練という教育分野にも活用されるとは驚きです。

建設業ではクレーンやバックホーなどの重機運転や、現場の危険防止、地震や火災、洪水など緊急事態への対応などの訓練にも、メタバースは応用できそうですね。

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