管理人のイエイリです。
フランス北東部のブリュエ・シュル・レスコーにあるConstructions 3D社は最近。動画配信サイト「YouTube」で、ある動画を公開しました。
20フィートコンテナで、クローラー付きの小型建機が現場に運ばれると、建機に取り付けられた巨大なアウトリガーで、高々と建機を持ち上げて施工の準備を行います。
建設関係者の多くは、「ああ、前田製作所のかにクレーンじゃないか。日本ではよく見かけるよ」と、思われるかもしれません。
しかし、この建機はかにクレーンではなく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
建設用3Dプリンター
だったのです。
この建設用3Dプリンターは、Constructions 3D社が開発した「MaxiPrinter」というものです。
建物の中央に陣取り、周囲の壁をぐるりと造形していきます。そして壁ができたら、全体をコンパクトに折りたたんで、ドアなどから“退場”すれば、効率的に作業が行えます。
建機として完成され小型で機動力のある「かにクレーン」に、自動制御装置を取り付けて、3Dプリンター化したものでしょうか。
気になるお値段ですが、MaxiPrinter本体や材料混練用のサイロ、ソフトウエア、トレーニングなど含めた一式パッケージで
49万5000ユーロ
なのです。1ユーロ=143円として円換算すると、約7078万円になります。
Constructions 3D社のウェブサイトには、特にかにクレーンをベースマシンとしたという説明はありませんが、建機の外観からは、ナックルブームが付いたかにクレーン「MK1033CW-1」型とそっくりです。
コンパクトで機動力があり、完成された領域のかにクレーンが、フランスで3Dプリンターとして活用されているのを知って、大いに感動しました。