管理人のイエイリです。
建機メーカー大手のキャタピラージャパンは、2024年1月10日、建機オペレーターの働き方改革を実現する「Cat Command ステーション」という新製品を発売しました。
高級感のあるシートと、様々なモニターやジョイステックレバーなどがセットになっています。
上の写真を見ると、まるでゲームセンターのような風景ですが、現場で稼働する実物の建機を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
遠隔操作
しながら施工を行っているところなのです。(キャタピラージャパンのプレスリリースはこちら)
Cat Command ステーションは、実物と同様の運転席シートとジョイスティックレバーなどの操作入力装置と、現場の建機に搭載されるオンボードキットで構成されます。
正面のモニターには、建機に搭載されているオンボードカメラのほか、現場を上から俯瞰(ふかん)するカメラの映像も表示できるので、効率よく作業を行えます。
つまり、この装置を使うとオペレーターは現場に行くことなく、街中のオフィスビルや自宅から、テレワークで作業が行えるのです。
Cat Command ステーションのプロトタイプは、2021年5月に千葉・幕張メッセで開催された「建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」などでも展示され、日本にいながら
米国の建機を遠隔操作
するといった、離れ業のデモを行った実績もあります。
あの驚異のシステムがついに、満を持して発売されることになったのです。
建機の遠隔操作というと、操作性が気になりますが、遠くの現場に行き来したり、建機の運転席に上り下りしたりする必要がなく、振動やホコリもないので、むしろ建機オペレーターは作業に集中でき、生産性も上がるとのことです。
もちろん、災害現場など危険な場所でも、安全に建機による作業が行えます。
こんな快適で安全な仕事なら、建機オぺレーターという職種の人気も高まり、建設業の人手不足問題解決の切り札にもなりそうですね。
また、建設業の時間外労働時間の上限規制が厳格化される「2024年問題」の対応策としても注目されそうです。