Boxフォルダー内のBIMモデルを即、表示! 大塚商会が「Box-BIMビューワー」を開発
2024年9月27日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルをプロジェクト関係者間で共有する手段として、オンラインストレージの「Box」がよく使われています。

ただ、PDFやWordなどのドキュメントは、Box上にあるファイルをクリックするとその中身をすぐに見られるのに対し、BIMモデルの場合はBIMソフトが入ったパソコンを使い、ファイルをダウンロードしないと見られませんでした。

これだと不便ということで、大塚商会(本社:東京都千代田区)は、オートデスクのBIMソフトを対象に「Box-BIMビューワ連携システム」を開発しました。

パソコンにRevitやNavisworksなどのBIMソフトが入っていなくても、Box内のBIMモデルを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

Webブラウザーで即、表示

 

できるのです。(大塚商会のプレスリリースはこちら

Box内にあるRevitのBIMモデルを閲覧した例。「Box-BIMビューワ連携システム」の導入前はRevitがインストールされたパソコンにBIMモデルをダウンロードする必要があった(上段)が、導入後はBIMソフトがなくてもビューワーでプレビュー表示として見られる(下段)(以下の資料:大塚商会)

Box内にあるRevitのBIMモデルを閲覧した例。「Box-BIMビューワ連携システム」の導入前はRevitがインストールされたパソコンにBIMモデルをダウンロードする必要があった(上段)が、導入後はBIMソフトがなくてもビューワーでプレビュー表示として見られる(下段)(以下の資料:大塚商会)

このビューワーは、「Autodesk Platform Services(旧 Forge)」の機能を使って開発されたため、BIMモデルの外観だけでなく、属性情報やオブジェクト階層など“隠れたデータ”まで見ることができます。

Webブラウザー上で動作するため、インターネットにつながったパソコンさえあれば使用でき、RevitやNavisworksなどのソフトは必要ありません。

BIMモデルの属性情報を表示したところ

BIMモデルの属性情報を表示したところ

2D図面も表示できる

2D図面も表示できる

オブジェクト階層の表示

オブジェクト階層の表示

集計表を表示したところ

集計表を表示したところ

BIMソフトがいらないので、

 

より多くの関係者

 

と、最新のBIMモデルを共有しながら、スムーズな業務が行えそうですね。

このシステムはWebブラウザー版のBoxだけに対応しており、アプリ版のBoxでは利用できません。またBoxのプランは「Enterprise以上」が推奨です。

大塚商会が開発したビューワーなので、機能の追加や変更などにも柔軟に対応できるとのことです。

ビューワーというと地味な印象をもたれがちですが、BIMモデルを見るために毎回、必要だった「ひと手間」をなくし、即座に中身を見られるようになったことで、BIM活用による生産性向上や働き方改革に大きく寄与してくれそうです。

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