管理人のイエイリです。
BIM/CIMソフトでのプレゼンテーションや、建設機械の遠隔操作などでは、奥行き感のある映像が見られると、よりリアルで作業性が高まりそうです。
これまではVR(仮想現実)ゴーグルや、3Dメガネをかけてみる3Dモニターなどがありましたが、長時間、映像を見ていると疲れてしまいがちでした。
日本エイサー(本社:東京都新宿区)は、そんな建設実務者のお困りごとを解決してくれる27インチモニター「Acer SpatialLabs View Pro
27 ASV27-2P」という新製品を発売しました。
BIM/CIMモデルなどの3Dコンテンツを、
ナ、ナ、ナ、ナント、
裸眼で3D立体視
できるのです。(日本エイサーのプレスリリースはこちら)
モニター上部の両端には高性能トラッキングカメラが2台ついており、目と顔の位置をリアルタイムに追跡して、鮮明な立体映像を表示します。
モニターの表面には光学レンズがあり、左右の目に見せるイメージセットを作成し、3D表示を行います。
また、2Dモードに切り替えることもでき、2D画像や映像を疑似的な3D化を行うAI(人工知能)も搭載しています。
モニター下部の両端2カ所にはスピーカーが付いており、左右の耳の位置に合わせて
音声を立体的に再現
できるようになっています。
気になるお値段はオープンプライスですが、2024年10月4日に発売する「Acer公式オンラインストア」では、24万9800円(税込み)と、従来の同等製品に比べて半額以下とリーズナブルです。
ただ、すべてのパソコン、ソフトでですぐに裸眼立体視ができるわけではなさそうです。
パソコンのスペックは、CPUがIntel Core i7以上、GPUにはNVIDIA GeForce RTX 2080またはRTX 3070 Ti Laptop GPU以上が必要です。
ソフトで生成された3Dデータを3D表示するアプリとして「SpatialLabs Model Viewer」が付属しており、対応フォーマットは、「FBX、OBJ、3DS、IGES、GCO、DAE (COLLADA)、GCODE、STP、glb、glTF、IGS、STEP」となっています。
また、無償のアドオンソフト「Acer SpatialLabs Experience Center Professional」が用意されており、Autodesk Inventor、Autodesk Fusion、Autodesk 3ds Max 、Blender、Sketchup、ZBrush、Cura、Rhinocerosの各ソフトに対応しています。
このほか、同社の「SpatialLabs」で、Unreal EngineやUnityもSteamVRなどに対応した、各種開発者向けツールも提供されています。
このモニターの購入にあたっては、裸眼立体視で使いたいソフトやデータ形式が対応しているか、事前によく確かめてくださいね。