管理人のイエイリです。
レフィクシア(本社:東京都港区)と言えば、iPhoneにRTK-GNSS受信機を取りつけて、センチメートル級精度の点群計測を簡単に行える「LRTK」のメーカーとして、工事管理者の間で注目を集めています。(詳しくは、2024年9月2日付けのサクセスストーリーを参照)
同社はこのほど、LRTKシリーズの新たなラインアップとして「LRTK 360」という新製品を発表しました。
上記がその使用イメージです。左手に360°カメラらしきもの、右手にiPhoneを持ち、“二挺拳銃”のように街並みを計測しています。
左手に持っているのが今回発表された「LRTK 360」ですが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
360°カメラにRTK-GNSS
受信機を取りつけ、センチメートル級精度の位置情報付きで360°写真を撮れるのです。
最近は、工事関係者の間で360°写真の人気が高まっています。現場の周囲を1回シャッターを切るだけで丸ごと写せるので、様々なものの位置関係がわかり、撮り忘れの心配も少なくなるからです。
その360°写真に、センチメートル級精度を持つグローバル座標の位置情報が付いたため、レフィクシアの「LRTKクラウド」にアップすると、撮影した写真の位置を地図上に整理したり、後で定点観測のために同じ位置で撮影・管理したりするのが簡単になりました。
そして、クラウド上で、
360°写真と点群を合体
させることもできるのです。
写真、点群のデータがグローバル座標系で統一されているからこそ、手軽な位置合わせが可能になるわけですね。国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」施策での重点テーマになっている「データ連携のオートメーション化」が実現するわけです。
LRTK 360は、日本上空に常駐する準天頂衛星「みちびき」から送られてくる測位補強サービス「CLAS測位」にも対応しているので、インターネットが使えない山奥や海上でも測位可能です。
現場を広く記録する360°写真と、細部の形状や寸法を記録する点群データが合体することで、施工管理などの業務で生産性がさらに向上しそうですね。