管理人のイエイリです。
東京ビッグサイトで本日(2024年12月13日)まで開催のJAPAN BUILD「建設DX展」に、メディアスポンサーとして出展している建設ITワールドは今回、「バーチャル建機教習所」というオモシロ企画を出展しています。
これまで実際の建機を使って行っていたショベルカーの講習をフォーラムエイト(本社:東京都港区)のVRソフト「UC-win/Road」で開発した建機シミュレーターソフトと、建機の揺れや振動を再現する「VRモーションシート」で行い、上達したら実際の建機を模したラジコン建機を同じ装置で遠隔操作し、土砂の掘削・積み込みなどを行うという、都心で行う技能講習や遠隔操作による施工をイメージしました。
モニターとなるのは、ペーパードーム(本社:山形市)が開発した段ボール製のドーム型スクリーンで、建機前方から水平視野約180度の映像が投影されます。そして、平賀建設(本社:山梨県韮崎市)から実際の建機を運転できる社員が来場者に建機の運転を指導するという本格的な企画です。
14分の1スケールで実機さながらに動くラジコン建機には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
Insta360が搭載
されており、ラジコン建機に乗った気分で運転できるのです。(建設ITワールドの出展社サイトはこちら)
ここで問題は、Insta360で撮ったリアルタイム映像を、ドーム型スクリーン内部に投影するまでの方法です。
Insta360のリアルタイム映像はWi-Fiを通じて、タブレットでプレビュー画像として見られますが、その横長映像をパノラマのように切り取り、プロジェクターに投影するためにWindowsパソコンに持ってくるまでの方法やアプリがなかなか分かりませんでした。
このマニアックな課題解決をするため、試しに
ChatGPTに聞いてみた
ところ、下記のようなソリューションを提案してくれたのです。
特に困っていたのは、iPadからWindowsパソコンまでをUSBケーブルによってキャプチャーする方法でしたが、ChatGPTは「ApowerMirror」というマニアックなアプリを紹介してくれました。
その映像を横長に切り取り、ドーム型スクリーンの投影用に加工するために、ゲームのネット実況中継に使われる「OBS Studio」というオープンソースアプリを提案してくれました。
また、ラジコン建機に搭載したカメラ映像だけだと、ミニ現場のどこにいるのかが分からなくなってしまう場合もあります。そこで現場全体を見下ろすUSBカメラの映像を、オペレーター脇に設置したスマートフォンに映しています。
展示会場ではWi-Fiの電波が飛び交っており、普通のWi-Fiカメラだと安定しないため、USBカメラとAndroid版スマホを有線で接続したいのですが、なかなかそれを実現するアプリが見つかりませんでした。
そこでこの問題もChatGPT先生に聞いてみたところUSBカメラをスマホにつなぐための「USB OTG camera」と、Androidスマホがスリープしないように設定できる「Screen Alive」というアプリを教えてくれました。
これらの方法を実際に試したところ、思っていたことが難なく実現しました。
ChatGPTには、いろいろと日常の問題解決にお世話になっていますが、あまり知られていないニッチなニーズや問題解決にも有効に使えることが、今回の経験で分かり、大いに感動した次第です。