BIMデータから内装、家具をデジタル製作! VUILDが3D木工サービス「EMARF」を開始
2024年12月11日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を駆使する建築家が、3Dで複雑な内装や家具などのデザインを行い、実際の建物建設に生かす「デジタルファブリケーション」を行いたくても、これまではハードルが高かったのではないでしょうか。

デジタルファブリケーションによって実現した挑戦的な内装の例(以下の写真、資料:VUILD)

デジタルファブリケーションによって実現した挑戦的な内装の例(以下の写真、資料:VUILD)

建築内装や家具などの挑戦的なデザインを、簡単に実現できるようにしようと、VUILD(本社:神奈川県川崎市)は、木工の制作・施工プラットフォーム「EMARF」を2024年12月10日に始めました。

ユーザーは、BIMなどの3Dソフトでデザインした内装や家具などのデータをアップロードするだけで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

木材をデジタル加工

 

し、納品してくれるオンラインサービスなのです。(VUILDのプレスリリースはこちら

ユーザーは、BIMなどで設計した内装や家具、建築部品などのデザインデータをクラウド版CADの「EMARF CAD」に読み込み、3Dモデル上で接合部や加工面の詳細設定を行い、製作用の3Dデータを作成。デジタル加工のシミュレーションを行います。

その製作用データをEMARFのウェブサイトから入稿すると、各地の「ShopBot」と呼ばれる連携工場でデータ通りに加工し、指定場所に納品される仕組みです。

EMARF CADにDXFデータを読み込み、接合部などを詳細設定を行う

EMARF CADにDXFデータを読み込み、接合部などを詳細設定を行う

デジタル加工のシミュレーション。画面左上に金額や納期も表示される

デジタル加工のシミュレーション。画面左上に金額や納期も表示される

各地の「ShopBot」で実際に加工する

各地の「ShopBot」で実際に加工する

指定場所まで納品される

指定場所まで納品される

元データはDXFやSTEP(近日対応予定)に対応しているため、RhinocerosやAutoCAD、各種BIMソフトが使えます。また、製作用のデータや加工の種類、素材などを指定するとEMARF上で

 

即座に積算

 

されるので、予算に合わせた仕様を検討できます。

CNC(コンピューター数値制御)の加工機で製作する「コンピュテーショナルデザイン」は、これまで3Dによる建築デザインとデジタル加工による木工の両方に精通した専門家でないと難しい面がありました。

その点、EMARFはデザインさえできれば、加工は外注できるので、デジタルファブリケーションの敷居が低くなりますね。

製造業の分野では、ミスミグループ本社(本社:東京都千代田区)が板金部品などの製作をオンラインで外注できる「meviy(メビー)」という類似のサービスがありましたが、建設業にもオンラインものづくりの世界がやってきました。

もし、デザイン制作から施工までを丸ごと依頼したい場合は、EMARFでは制作・施工サービスを用意していますので、パース図やラフイメージを添付して相談するだけで、概算見積もりから施工までを頼むことができます。デジタルファブリケーションに挑戦してみたい方は、VUILDに相談してみてはいかがでしょうか。

デジタル加工されたねじれた部材の例。こんな部材の製作も依頼できる

デジタル加工されたねじれた部材の例。こんな部材の製作も依頼できる

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