管理人のイエイリです。
最近の銅価格の上昇により、銅線ケーブルが盗難に遭う事件が増えています。
特に太陽光発電所は、夜間に十分な照明がなく、警備も手薄になりやすいので、盗難防止対策が大きな課題です。
そんな中、NEDOとKDDIはドローン(無人機)を使った画期的な警備の実証実験に成功しました。
東京にいる1人のドローンパイロットが、栃木県と茨城県にある3カ所の太陽光発電所に配置したドローンを、
ナ、ナ、ナ、ナント、
夜間に同時運行
させたのです。(NEDOのプレスリリースはこちら)
これら3カ所の太陽光発電所には、それぞれドローンの格納庫となる「ドローンポート」が配置され、遠隔地からドローンの離発着や飛行を制御できるようになっています。
ドローンには熱を感知するサーマルカメラが搭載されており、夜間でも人物検知を行える機能を備え、東京の拠点でリアルタイムに監視できます。
ただ、人間が常時、モニターを監視するのは、この人手不足時代には大変なので、映像を
AIがリアルタイムに解析
し、異常を即座に検知し、迅速に対応できるようにしました。
NEDOは2022年度から2024年度まで、「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(ReAMoプロジェクト)」を推進しています。
2022年度にはテストフィールドで2機を同時に遠隔操縦、2023年度には実フィールドで2機を遠隔操縦、そして今回の2024年度は3カ所の実フィールドで3機を同時に夜間遠隔操縦と、難度を上げながらのチャレンジを成功させてきました。
ドローンは広い範囲を短時間で飛び回れるので、人による巡回に比べて効率が大幅に向上します。
また、1人のパイロットが複数箇所のドローンを同時に飛行させ、AIに映像を監視させることで、警備にかかる人件費も削減できそうです。
そのうち、「銅線ドロボーをドローンで逮捕」、といったニュースが報じられるようになるかもしれませんね。