管理人のイエイリです。
大きな建物の施工現場では、図面などの設計図書と現場の該当部分を突き合わせ、設計仕様通りに建物が施工されているかを確認するのに大きな手間ひまがかかります。
そこで大林組は、MR(複合現実)技術を利用し、建物のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルをタブレット端末やスマートフォンで、実際の現場と重ね合わせて見ながら仕上げ検査を行う品質管理アプリ「holonica」を2021年に開発しました。
これまでは社内での利用にとどまっていましたが、このほど大幅なバージョンアップを行い、
ナ、ナ、ナ、ナント、
協力会社もMRワークフロー
に参加できるようになったのです。(大林組のプレスリリースはこちら)
holonicaは仕上げ検査業務のほか、現場での建物の完成イメージの確認など、2024年度までに50件超の建設現場で使われ、指摘事項の入力作業が効率化されました。
一方、検査後に協力会社に対して行う是正指示や是正作業後の確認は、紙の帳票や別のアプリで行われていたため、手間ひまがかかり、データを転記する際のヒューマンエラーのリスクもありました。
そこでholonicaに、協力会社向けの閲覧・利用機能や、仕上げ検査時に指摘事項の入力から是正完了確認までの機能を大幅に追加し、仕上げ検査のワークフローをシステム内で完結できるようにしたのです。
その結果、指示内容の伝達や是正報告といったバックオフィス的な業務の所要時間は、
所要時間は約90%も削減
され、検査全体でも従来に比べて約25%省力化されました。
現場事務所が施工現場から離れた位置にある場合は、さらに大きな省力化効果が期待できそうです。
holonicaはビューモードに切り替えることで、さまざまな施工管理に利用できます。
例えば、コンクリートの打設前の現場に躯体BIMモデルを重ね合わせて、スリーブや開口の位置・個数などの確認や、天井から設備を吊り下げるための「インサート」の配置確認、汚染土掘削時の墨出し、さらに鉄骨部材の検査や起工式などでの完成イメージ確認など、幅広く活用できます。
BIMモデルをMR用に変換するシステムには、ホロラボ(本社:東京都品川区)が開発した「mixpace」を使用しており、BIMデータをドラッグ&ドロップするだけで属性情報ごとholonicaに取り込み、表示できます。
MRという最先端の品質管理技術に、伝達・報告といったバックオフィス的業務の自動化機能を加えることで、実効性のある建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)が実現できそうです




















