管理人のイエイリです。
デジタル写真をはじめ、様々な画像を保存するデータ形式として幅広く使われている「JPEG形式」は、もはや異なるソフト間でのデータ互換に悩む必要は全くありません。
この便利さを、3Dモデルのデータ交換でも実現するため、“3D界のJPEG”を目指して、数年前から開発が進んでいるのが「glTF(graphic library Transmission Format)」というフォーマットです。
東電設計は、このフォーマットの将来性に着目し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMデータや点群をglTF化
して、WEBブラウザーなどで簡単に見られるビューワーシステムを開発しているのです。
「glTF」という名前を初めて聞いた方も多いと思いますが、このフォーマットは、既に誰もが体験できるようになっています。
Windows10をお使いの方は、画面左下のウィンドウズアイコンをクリックしてみてください。すると「ペイント3D」というアプリが立ち上がり、簡単な登録をすればサンプルのglTFデータをダウンロードして、回転や拡大・縮小など簡単な操作や編集などが行えます。
このglTF形式で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルや点群データを扱うためには、大容量のデータをいかに「サクサク」と表示できるかが課題となります。
そこで、東電設計はBIMモデルを表示する縮尺によってLOD(詳細度)を制御するため、
3D空間を8分割
し、順次、入れ子状にファイルを呼び出す技術を、同社のオリジナル技術として開発しました。
この技術により、構造物全体を表示するときはボックスで軽く表示し、クローズアップで拡大表示するときは順次、細かい3D形状を入れ子データの中から呼び出して表示することが可能になります。
東電設計は、東京電力グループの建設コンサルタントという位置づけですが、BIMモデルやCAD図面、地図、Excelなど、建設プロジェクトに使われる様々な文書を管理する「NaviPortal」や、クレーンなどの重機の動きをシミュレーションする「3D建機ナビ」などのソフトを開発・販売するソフトベンダーとしての顔も持っています。