管理人のイエイリです。
ビルや住宅の模型を引き立てるアクセントとして、クルマは欠かせません。できれば、建物のコンセプトに合ったクールな車種を選びたいですね。
そんな設計者に朗報があります。あのホンダが、同社のコンセプトカーの模型を誰でも作れるように、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dプリンター用のデータ
を無償でダウンロードできる特設ウェブサイトをオープンしたのです。
現在、特設ウェブサイトではNSX ConceptやKIWAMI、FUYA-JOなど5車種のデータが公開されています。
各車種のデータはサイト上で使える3Dビューワーで、自由な視点から見ることができ、ダウンロードすることも可能です。
3Dプリンターを使ってこれらのコンセプトカーの模型を作る手順は、次のようになります。「PUYO」の例でご紹介しましょう。
3Dプリンターでクルマの模型を自由に作れると、建物の縮尺などに合わせて大きさを変えられるので便利ですね。
ホンダのデータとなると、ビジネスなどで流用する場合、同社に許可を取るべきかどうしようかと悩んでしまう人もいるでしょう。
そこで、同社はインターネット時代の著作権ルールである
クリエイティブ・コモンズ
にのっとって、コンセプトカーのデータを公開しました。
著作権をすべて保持するか、放棄するかの二者択一ではなく、「作品のクレジットを表示する」「元の作品を改変しない」など、著作権者が示した条件を守れば、自由に使っていいというルールです。
ホンダの特設ウェブサイトには著作権表示を表す「BY」と、非営利であることを示す「NC」が表示されていますので、「原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的であることを主な条件に、改変したり再配布したりすることができる」ということになります。
自分の作品に対する著作権は放棄したくないけど、実害がなければどんどん拡散してほしいといった場合に、クリエイティブ・コモンズのマークを表示することは、CAD部品やBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のデータ流通でも有効な手段になりそうですね。クリエイティブ・コモンズについて、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。