全員参加のBIM/CIMへ!属性情報をExcelでいじれる「Navis+」が本格発売に
2014年1月31日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)は、建物や土木構造物の3D形状と、「属性情報」と呼ばれる各部材の材質や応力度などのデータをひとまとめにして扱うことで設計や施工管理、維持管理などの業務を飛躍的に効率化します。

ただ、BIM/CIMソフトを扱うためには相当なスキルが必要なため、限られた設計者や技術者しか属性情報を入力したり、更新したりすることができませんでした。

そこで、伊藤忠ソリューションズはBIM/CIMモデルの属性情報を管理するソフトウエア「Navis+」を開発し、1月20日に本格発売しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

属性情報をExcelで

変更したり、追加したりといった作業が行えるのです。

様々な3Dモデルを読み込んで閲覧するのに使われる「Navisworks」のアドオンソフトで、BIM/CIMモデルの各部材にひもづいている部材番号と属性情報をExcelの形式に書き出したり、編集後のデータをBIM/CIMモデルに読み込んだりする機能を持っています。

Navis+を使った属性情報の編集イメージ(資料:伊藤忠テクノソリューションズ)

Navis+を使った属性情報の編集イメージ(資料:伊藤忠テクノソリューションズ)

橋梁のCIMモデル(資料:大林組)

橋梁のCIMモデル(資料:大林組)

Navis+で仮設中の変位などを属性情報として入力し、色分け表示した例(資料:伊藤忠テクノソリューションズ)

Navis+で仮設中の変位などを属性情報として入力し、色分け表示した例(資料:伊藤忠テクノソリューションズ)

Excelに書き出した属性情報は、新たに列を増やして追加することもできます。そのため、施工段階や維持管理段階に応じて部材の施工時期や変位量、点検結果など時系列的に増えていくデータもどんどんBIM/CIMモデルにひもづけて管理することができます。

既に大林組などがNavis+を使用しており、結構、使い勝手はよさようです。

Excelで編集・追加した属性情報をBIM/CIMモデルに読み込むイメージ(資料:大林組)

Excelで編集・追加した属性情報をBIM/CIMモデルに読み込むイメージ(資料:大林組)

Navis+で入力したトンネル変位や周辺の地盤条件をiPadで見た例

Navis+で入力したトンネル変位や周辺の地盤条件をiPadで見た例

誰もが使えるExcelで手軽に属性情報をいじれるので、

部署全員でBIM/CIM

モデルの業務を行うことができ、組織力を生かすのに役立ちそうですね。お値段はスタンドアロンライセンスが50万円、ネットワークライセンスが60万円とのことです。
伊藤忠テクノソリューションでは海外へのインフラ輸出の増加を商機ととらえて英語版など多言語対応も予定しています。
日本初のBIM/CIMソフトが海外に展開していくのは、なんだかワクワクしますね。

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