建築模型にいかが?ホンダが3Dプリンター用のデータを無償公開
2014年1月30日

管理人のイエイリです。

ビルや住宅の模型を引き立てるアクセントとして、クルマは欠かせません。できれば、建物のコンセプトに合ったクールな車種を選びたいですね。

そんな設計者に朗報があります。あのホンダが、同社のコンセプトカーの模型を誰でも作れるように、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dプリンター用のデータ

 

を無償でダウンロードできる特設ウェブサイトをオープンしたのです。

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NSX Conceptの3Dデータ

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FSR Conceptの3Dデータ

現在、特設ウェブサイトではNSX ConceptやKIWAMI、FUYA-JOなど5車種のデータが公開されています。

各車種のデータはサイト上で使える3Dビューワーで、自由な視点から見ることができ、ダウンロードすることも可能です。

3Dプリンターを使ってこれらのコンセプトカーの模型を作る手順は、次のようになります。「PUYO」の例でご紹介しましょう。

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特設サイト上で「PUYO」を選びます。このサイトでは音楽が流れるので注意してください

 

3Dビューワーでどんなクルマなのかをじっくり確認します

3Dビューワーでどんなクルマなのかをじっくり確認します

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ダウンロードボタンを押し、「ZIP」形式のデータ(PUYOの場合、約35MB)を手元のパソコンに保存します。解凍したデータは9.99MBと99.9MBの2種類がありました

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3Dプリンターで造形します

完成した模型

完成した模型

3Dプリンターでクルマの模型を自由に作れると、建物の縮尺などに合わせて大きさを変えられるので便利ですね。

ホンダのデータとなると、ビジネスなどで流用する場合、同社に許可を取るべきかどうしようかと悩んでしまう人もいるでしょう。

そこで、同社はインターネット時代の著作権ルールである

 

クリエイティブ・コモンズ

 

にのっとって、コンセプトカーのデータを公開しました。

著作権をすべて保持するか、放棄するかの二者択一ではなく、「作品のクレジットを表示する」「元の作品を改変しない」など、著作権者が示した条件を守れば、自由に使っていいというルールです。

 

ホンダの特設ウェブサイトに表示されているクリエイティブ・コモンズによる著作権表示

ホンダの特設ウェブサイトに表示されているクリエイティブ・コモンズによる著作権表示

ホンダの特設ウェブサイトには著作権表示を表す「BY」と、非営利であることを示す「NC」が表示されていますので、「原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的であることを主な条件に、改変したり再配布したりすることができる」ということになります。

自分の作品に対する著作権は放棄したくないけど、実害がなければどんどん拡散してほしいといった場合に、クリエイティブ・コモンズのマークを表示することは、CAD部品やBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のデータ流通でも有効な手段になりそうですね。クリエイティブ・コモンズについて、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。

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