管理人のイエイリです。
「日本のBIM元年は2009年」と言われる建築分野のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に比べて、土木分野のCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)は3年ほど遅れている感じがあります。
しかし、3次元データによって盛り土や切り土の施工や出来形管理を行う土木分野の情報化施工は、既に10年以上の歴史があります。
福井コンピュータは昨年10月に発売した土木施工管理システム「EX-TREND武蔵2014」(PDF)を、早くも2月20日にマイナーバージョンアップした「EX-TREND武蔵2014R2」(PDF)、CIMと情報化施工の融合を進めることになりました。
その目玉となるのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
CIMモデルからTS出来形
管理に使うデータを作成する機能なのです。
TS出来形とは、測量機器のトータルステーションを使って盛り土や切り土などが設計通りの寸法や形状で出来上がっているかどうかを検査する品質管理の方法で、従来のメジャーなどを使って検査する方法に比べて効率的に行えるのが特徴です。
設計段階にCIMソフトによって作られる盛り土や切り土の3次元データを、「Land-XML」形式でEX-TREND武蔵2014R2に読み込み、施工段階用の「TS出来形基本設計データ」を作成するものです。
これまでTS出来形用のデータは2次元図面から線形や縦横断図などの図面から数値を拾い出して作成していたため、非常に手間がかかっていました。
この作業をCIMモデルを使って行うことで、
作業時間は8割減
と大幅な生産性向上が図れます。
言わば、バーチャルなCIMとリアルな情報化施工が融合することで、生産性がより向上するというわけですね。