管理人のイエイリです。
福井コンピュータのクラウドサービス「CIMPHONY Plus」は、BIM/CIMモデルや点群データなどをクラウド上でプロジェクト関係者が共有し、進ちょく確認や協議、遠隔臨場などをオンラインで行えるものです。
2023年5月29日に提供開始される最新版には、WEB上でBIM/CIMモデルを属性や階層ごとに表示したり、3Dモデルを簡単に切断して断面を見たりできる、高度な機能が搭載されました。
これらの機能には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ベントレー・システムズ
のデジタルツイン技術「iTwinプラットフォーム」の技術が導入されているのです。(福井コンピュータのプレスリリースはこちら)
ベントレー・システムズ(Bentley Systems。本社:米国ペンシルバニア州エクストン)とは、「MicroStation」など老舗BIM/CIMソフトやデジタルツイン、クラウドなどの技術に強く、欧米ではオートデスクに並ぶ有力ベンダーとして君臨しています。
福井コンピュータとベントレー・システムズは、国際的、戦略的パートナーシップを締結したことを、昨年10月に電撃発表しました。(2022年10月11日の当ブログ記事参照)
その成果が、早くもCIMPHONYの機能として製品に搭載されたのです。
CIMPHONYには、柔軟な点群の表示機能も追加されました。タイムラインの日時を無視して、自由に広範囲の点群や、工事前後の点群を重ねて表示できるようになったほか、ダイレクトに選んだ点群と設計データを比較して、ヒートマップを作成する機能も追加されました。
このほか、発注者や建設会社などに便利なGIS(地理情報システム)を活用した施工管理機能も改良されました。
複数の現場のデータを、工種や発注者、担当者、年度別などの属性別に、色分けやグルーピングできる機能を追加したほか、地図上や一覧で、
各現場の進ちょく状況
などを確認できます。
また、各現場の「ダッシュボード」も用意されており、天気予報や登録されたデータ量や処理状況、現場に参加している人数、アクセス状況などを、グラフィカルに表示できます。
クラウド上で発注者や他社とのコラボレーションをしやすくする機能としては、フォルダ単位でアクセス権設定機能や、ファイルごとに変更やコメントの履歴を管理する機能などが追加されました。
日本のBIM/CIM界では、ベントレー・システムズのユーザーは少数派ですが、その独自技術が福井コンピュータという代表的な国産BIM/CIMベンダーの製品に搭載され、広く使われるようになることは有意義ですね。