兵庫県が50cmメッシュの点群を山間部全体に拡大公開! コラボアイデアも募集中
2023年8月18日

管理人のイエイリです。

兵庫県は2020年1月、全国に先駆けて県土全体の1メートルメッシュの高精度点群データを無料公開しました。(2020年1月14日付の当ブログ参照

その点群データがこのほど、さらに強化されました。

2023年8月1日に、兵庫県全土の山間部で、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

50cmメッシュの点群

 

データが拡大公開されたのです。(兵庫県のプレスリリースはこちら

兵庫県が無料公開している山間部の50cmメッシュ点群データは、県土全体に拡大された(資料:兵庫県)

兵庫県が無料公開している山間部の50cmメッシュ点群データは、県土全体に拡大された(資料:兵庫県)

100cmメッシュの点群データ(上)に比べて、50cmメッシュの点群(下)は、情報の密度が格段に違うことがうかがえる(資料:兵庫県)

100cmメッシュの点群データ(上)に比べて、50cmメッシュの点群(下)は、情報の密度が格段に違うことがうかがえる(資料:兵庫県)

兵庫県が公開している点群データは、(1)建物・樹木などの地物の高さを含む地球表面[DSM]、(2)建物・樹木などの地物の高さを含まない地表面[DEM]、そして(3)地形の微細な凹凸を表現する地図[CS立体図]からなります。

これらのデータは、2012~2013年度、2020~2021年度に実施した、航空レーザー測量で取得したデータを加工したものです。

(1)建物・樹木などの地物の高さを含む地球表面のデータ例(資料:兵庫県)

(1)建物・樹木などの地物の高さを含む地球表面のデータ例(資料:兵庫県)

(2)建物・樹木などの地物の高さを含まない地表面[DEM]のデータ例(資料:兵庫県)

(2)建物・樹木などの地物の高さを含まない地表面[DEM]のデータ例(資料:兵庫県)

(3)地形の微細な凹凸を表現する地図[CS立体図]のデータ例(資料:兵庫県)

(3)地形の微細な凹凸を表現する地図[CS立体図]のデータ例(資料:兵庫県)

(1)と(2)は、緯度・経度・標高値からなるテキストデータですが、上記の画像はフリーソフトの点群ビューワー、「CloudCompare」で可視化したものです。

点群データは、「G空間情報センター」のWebサイトからダウンロードできます。

点群データをダウンロードせず、手軽に見たい場合は、宮崎県の統合型地理情報システム「ひなたGIS」にCS立体図が掲載されています。

このほか、ESRIジャパンの「ArcGIS」のサイトや、産業技術総合研究所のサイトにもDSMやDEMのデータが掲載されています。

「ひなたGIS」では、2画面で地図と3DのCS立体図を連動させながら、見たい場所の地形を簡単に確認できる。兵庫県西宮市の甲山の例(「ひなたGIS」より)

「ひなたGIS」では、2画面で地図と3DのCS立体図を連動させながら、見たい場所の地形を簡単に確認できる。兵庫県西宮市の甲山の例(「ひなたGIS」より)

兵庫県が公開している点群データは、目的を問わず、二次利用できるので簡易測量や工事設計の支援、災害被害シミュレーション、日照シミュレーションといった建設分野から、ドローンの自動航行ルートの設定、農業機械の自動走行、そして除雪車の障害物回避走行まで、幅広い用途で活用できます。

さらに、兵庫県企画部情報政策課では

 

3Dデータの利活用アイデア

 

や提案、活用事例も募集しています。(TEL:078-362-9250内線2249、FAX:078-362-3931、メール:johoseisaku@pref.hyogo.lg.jp)

内容によっては、関係者による対話や、共創の取り組みについても調整するとのことですので、兵庫県と点群データを使ってのコラボのアイデアなどがある方は、連絡してみてはいかがでしょうか。

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