管理人のイエイリです。
兵庫県は2020年1月、全国に先駆けて県土全体の1メートルメッシュの高精度点群データを無料公開しました。(2020年1月14日付の当ブログ参照)
その点群データがこのほど、さらに強化されました。
2023年8月1日に、兵庫県全土の山間部で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
50cmメッシュの点群
データが拡大公開されたのです。(兵庫県のプレスリリースはこちら)
兵庫県が公開している点群データは、(1)建物・樹木などの地物の高さを含む地球表面[DSM]、(2)建物・樹木などの地物の高さを含まない地表面[DEM]、そして(3)地形の微細な凹凸を表現する地図[CS立体図]からなります。
これらのデータは、2012~2013年度、2020~2021年度に実施した、航空レーザー測量で取得したデータを加工したものです。
(1)と(2)は、緯度・経度・標高値からなるテキストデータですが、上記の画像はフリーソフトの点群ビューワー、「CloudCompare」で可視化したものです。点群データは、「G空間情報センター」のWebサイトからダウンロードできます。
点群データをダウンロードせず、手軽に見たい場合は、宮崎県の統合型地理情報システム「ひなたGIS」にCS立体図が掲載されています。
このほか、ESRIジャパンの「ArcGIS」のサイトや、産業技術総合研究所のサイトにもDSMやDEMのデータが掲載されています。
兵庫県が公開している点群データは、目的を問わず、二次利用できるので簡易測量や工事設計の支援、災害被害シミュレーション、日照シミュレーションといった建設分野から、ドローンの自動航行ルートの設定、農業機械の自動走行、そして除雪車の障害物回避走行まで、幅広い用途で活用できます。
さらに、兵庫県企画部情報政策課では
3Dデータの利活用アイデア
や提案、活用事例も募集しています。(TEL:078-362-9250内線2249、FAX:078-362-3931、メール:johoseisaku@pref.hyogo.lg.jp)
内容によっては、関係者による対話や、共創の取り組みについても調整するとのことですので、兵庫県と点群データを使ってのコラボのアイデアなどがある方は、連絡してみてはいかがでしょうか。