管理人のイエイリです。
これまで、国土交通省の土木工事で使われるBIM/CIMモデルの属性情報については、あまり決まりもなく、モデルから他の文書に外部参照させるくらいでした。
それが国交省が2021年3月に公表した「3次元モデル成果物作成要領(案)」によって大きく変わり、外部参照ではなく、モデル内の属性情報として部材の分類名や名称、使用などを入力することが定められました。
これらの属性情報を、Civil 3DなどのCIMソフト上で大量の部材をいちいち開いて、入力していくのは大変な手間で、ミスも起こりがちです。
そこで、この作業を楽にしようと、コンピュータシステム研究所(東京本社:東京都新宿区。以下、CST)は、2021年10月18日、「ARK CIVIL」というCivil 3D用のアドインソフトを発売しました。
Excel上で属性情報を作成しておき、そのデータをCivil 3Dに読み込んで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
CIMモデルに“自動注入”
してくれるソフトなのです。(CSTのプレスリリースはこちら)
「属性情報」のシートには、属性情報の組み合わせパターンを入力し、属性の項目ごとにシートを分けて作成します。
また「キーリストテンプレート」のシートには、CADの画層名や属性情報の項目からExcelファイルを自動作成しも各画層に対応する属性情報の属性No.を入力します。
入力した属性情報の確認や修正は、Navisworks用のアドインソフト「ARK NAVIS」で行えます。「ARK CIVIL」を購入すれば、
「ARK NAVIS」は無料
で使えるようになっています。
ARK CIVILの気になるお値段ですが、使用期間に応じて料金を払う「サブスクリプション方式」となっており、1年契約で29万4000円(税別。メールサポート込み)となっています。
いよいよ、i-ConstructionのCIMモデルでも、属性情報を本格的に活用する段階に入ってきたようですね。