ExcelからCivil 3Dへ属性情報を“自動注入”!CSTが「ARK CIVIL」を発売
2021年10月19日

管理人のイエイリです。

これまで、国土交通省の土木工事で使われるBIM/CIMモデルの属性情報については、あまり決まりもなく、モデルから他の文書に外部参照させるくらいでした。

それが国交省が2021年3月に公表した「3次元モデル成果物作成要領(案)」によって大きく変わり、外部参照ではなく、モデル内の属性情報として部材の分類名や名称、使用などを入力することが定められました。

道路の詳細設計で求められる各部の属性情報(資料:国土交通省)

橋梁の詳細設計で求められる各部の属性情報(資料:国土交通省)

山岳トンネルの詳細設計で求められる各部の属性情報(資料:国土交通省)

樋門・樋管の詳細設計で求められる各部の属性情報(資料:国土交通省)

これらの属性情報を、Civil 3DなどのCIMソフト上で大量の部材をいちいち開いて、入力していくのは大変な手間で、ミスも起こりがちです。

そこで、この作業を楽にしようと、コンピュータシステム研究所(東京本社:東京都新宿区。以下、CST)は、2021年10月18日、「ARK CIVIL」というCivil 3D用のアドインソフトを発売しました。

「ARK CIVIL」のウェブサイト(以下の資料:CST)

Excel上で属性情報を作成しておき、そのデータをCivil 3Dに読み込んで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

CIMモデルに“自動注入”

してくれるソフトなのです。(CSTのプレスリリースはこちら

まず、Excelで属性情報を大量に作成

次にCivil 3Dに属性情報を読み込む

そして、Civil 3D上のCIMモデルの各部材に属性情報を自動注入する

「属性情報」のシートには、属性情報の組み合わせパターンを入力し、属性の項目ごとにシートを分けて作成します。

また「キーリストテンプレート」のシートには、CADの画層名や属性情報の項目からExcelファイルを自動作成しも各画層に対応する属性情報の属性No.を入力します。

属性情報のシート

キーリストテンプレートのシート

入力した属性情報の確認や修正は、Navisworks用のアドインソフト「ARK NAVIS」で行えます。「ARK CIVIL」を購入すれば、

「ARK NAVIS」は無料

で使えるようになっています。

ARK NAVISによる属性情報チェック。属性情報を分析してカラー表示する

1つの部材に複数の外部参照リンクを設定できる

ARK CIVILの気になるお値段ですが、使用期間に応じて料金を払う「サブスクリプション方式」となっており、1年契約で29万4000円(税別。メールサポート込み)となっています。

いよいよ、i-ConstructionのCIMモデルでも、属性情報を本格的に活用する段階に入ってきたようですね。

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