管理人のイエイリです。
国土交通省が2023年から実施した「BIM/CIM原則適用」や、時間外労働に上限が設けられる「2024年問題」、生産性向上のための「デジタルツイン施工管理」などに対応するため、建設業界ではBIM/CIM活用のニーズが高まっています。
BIMソフトを使って3Dオブジェクトの配置やモデルの修正など、簡単なことはできるけど、複雑な業務や時間がかかる業務は、他の人にお願いしたいときも多いでしょう。
しかし、専門の人を雇ったり、人材派遣をお願いしたりするほどではないという場合もあります。
そんな皆さんに朗報です。ウィルグループ(本社:東京都中野区)で、建設業界に特化した人材サービスを展開するウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)は、BIM/CIM関連業務を対象に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIM/CIMアウトソーシング
サービスを開始したのです。(ウィルグループのプレスリリースはこちら)
その名も「BIM/CIMアウトソーシングサービス」という分かりやすいもので、建築のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、土木のCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の両方に対応し、3Dモデリングや4Dによる施工シミュレーション、5Dによる数量算出など、幅広い業務を外注できます。
構造種別としては、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、木造に対応しています。
対応ソフトはオートデスクのRevitやNavisworksなどのほか、グラフィソフトのArchicadやNYKシステムズのRebroにも対応しています。
●対応ソフト、業務の例
■対応ソフトウェア例 ■BIMアウトソーシング対応業務例 ■CIMアウトソーシング対応業務例 ■パースアウトソーシング対応業務例 |
受注対象は日本国内の建設関連企業で、ウィルオブ・コンストラクションがBIM/CIM設計業務を請け負います。
企画設計や基本設計から、実施設計、施工計画、そして施工まで、それぞれの建設フェーズに応じてユーザーの要望に応じてデータを作成し納品します。
急ぎの案件が出てきたが、残業規制があるので社内では対応できないといったとき、2024年問題解決のための
“BIM/CIM駆け込み寺”
としても活用できそうですね。
ウィルオブ・コンストラクションは中・長期的視点で、国内のBIM/CIM技術者不足解消のため、2023年からベトナムで育成した技術者の派遣サービスも行っています。
これに対して、今回のアウトソーシングサービスは短期的な課題解決を狙ったものです。同社は2024年度中に10件のプロジェクト受注を目指しているとのことです。