管理人のイエイリです。
建築設備業界ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の利用が進みつつありますが、ボイラーや冷凍機などの設備機器や器具メーカーのほとんどは3Dモデルを提供していません。
そのため、ユーザー側で図面をもとに3Dモデルを作っていますが、1機種の3Dモデルを作るのに約2~7時間を要しているのが実情です。
この問題を解決しようと、プラント・設備会社の三機工業(本社:東京都中央区)と東大発スタートアップのWOGO(本社:東京都千代田区)は、「TRANDIM」という専用のソフトを共同開発しました。
設備の2D図面から、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dモデルを半自動作成
することで、大幅なスピードアップが図れるのです。(三機工業のプレスリリースはこちら)
これまでの3Dモデル化手順は、図面上の各部品を円筒形や直方体などの基本部品から手作業で加工し、組み合わせるので長時間かかっていました。
一方、TRANDIMでは、DXF形式やDWG形式の複数方向の2D CAD図面を読み込み、図面を細かい領域に分割します。
そして図面間の形状を正確に対応付けて、部品の3Dモデルを自動的に生成します。自動生成できない複雑な部分も、簡単な操作で3D化することができます。
作成した3Dモデルは、IFC形式などのフォーマットで出力し、BIM/CIMソフトで活用できます。
TRANDIMで3Dモデルを作成する時間は、2D図面データの数や設備の複雑さにもよりますが、合計30分程度です。
そのため、従来の手作業に比べて
生産性は約10倍
といったところでしょう。
三機工業は、グループ会社のキャド・ケンドロ(本社:宮城県仙台市)と共同で、このソフトの導入を進めるとともに、2026年度中の製品化や販売を予定しています。
また、今後はBIMやAI(人工知能)などの技術を取り入れ、より精度の高い3Dモデル生成機能に向上させていきます。さらにAIによって、機器名などを入力するだけで、自動的に高精度の3Dモデルを作成できる機能の開発にも取り組んでいきます。
これまで手作業がほとんどだった3Dモデル化の作業に、AIが加わることで、2D図面の3Dモデル化のほか、人間と同様に見えない部分を推測して3Dモデル化する、新たな進化も生まれてきそうですね。
【訂正】
初出で「TRANDIM」の開発者として「WEGO」と記しておりましたが、正しくは「WOGO」でした。訂正してお詫びします。





















