管理人のイエイリです。
日本の建設業界は、ビルが古くなると解体して新築する「スクラップアンドビルド」の時代が続いてきましたが、最近は建築費の高騰や人手不足などで、既存建物の長寿命化やリニューアルの時代にシフトしつつあります。
そこで重要度を増しているのが、建物の維持管理業務です。これまで人間が行ってきた清掃や警備、点検などの業務は多様化し、業務内容は複雑になる一方です。
現場では、「毎日こなさなければならない細かな作業が多いのに、人が足りない」という悩みが年々深刻になっています。
こうした中、戸田建設はこのほど、本社ビル8階に開設されたミュージアム「TODAtte?」で、複数の業務を担うマルチタスク型ロボットによる維持管理業務の実証実験を行いました。
人間に代わって様々な業務を行うマシンとして選ばれたのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ビル清掃ロボット
だったのです。(戸田建設のプレスリリースはこちら)
この実験で使われたマルチタスク型ロボットは、CYBERDYNE(本社:茨城県つくば市)が開発した業務用の除菌・清掃ロボット「CL02」をベースに開発されました。最大3000m2を自律走行で清掃でき、エレベーター連携によってフロア間移動も可能です。
この清掃ロボットの上部に、建物や設備のデータを取得できるカメラやセンサーなどを搭載し、清掃しながら点検・警備に役立つ建物の情報を一度に把握できるようにしました。
今回の実証実験には、戸田建設、CYBERDYNEのほかセック(本社:東京都世田谷区)、川崎重工業(本社:神戸市中央区)、産業技術総合研究所(東京本部:東京都千代田区)、名城大学(本部:愛知県名古屋市)、キビテク(本社:東京都品川区)も参加しました。
注目すべきは、このロボットが清掃や点検の枠を超えて、
建物の3Dデータ更新
にもつながる情報を収集できる点です。
そのため、掃除をするたびに、建物内の設備や家具、備品などの「デジタルツイン(デジタルの双子)」を更新することも夢ではありません。
このロボットとAI(人工知能)を組み合わせた新たなワークフローが定着すれば、劣化や不具合を早期に発見でき、限られた人材で高品質なサービスを提供できる“運用DX”が一気に進みそうですね。



















