管理人のイエイリです。
土木設計にBIM/CIMを導入しても、配筋図の作成は「時間のかかる工程」として設計者の悩みのタネでした。
現状のワークフローでは、複雑な2D配筋図を描いた後に、3Dモデルを作成し、両者の整合を確認するという、二重作業が生産性向上の足かせとなっていたからです。
特にボックスカルバートなど、躯体形状が複雑な構造物では、設計者一人が数十時間、あるいは100時間以上をかけるケースもあり、二重作業による手戻りが、設計品質や納期にも影響していました。
こうした課題を解決しようと、建設技術研究所、大林組、八千代エンジニヤリング、テラドローンの4社は、共同開発してきた配筋BIM/CIMツールに、新機能を実装しました。
ボックスカルバートなどのBIM/CIMモデルや配筋モデルを自動生成したうえに、
ナ、ナ、ナ、ナント、
2D図面も同時生成
する機能なのです。(テラドローンのプレスリリースはこちら)
このツールは、AutoCADのアドオンツールとして開発されました。設計条件や施工条件をパラメータとして入力すると、3D配筋モデルと2D配筋図を同時に自動生成・連動させることができます。
これにより図面とモデル間で完全に整合性が保たれ、設計条件を変更した時も即座に反映されるため、設計・施工段階での手戻りを大きく防止します。
このツールには鉄筋数量表や加工図も自動生成する機能が備わっています。
単ボックスカルバートのほか、2連ボックスカルバートやU型擁壁にも対応しています。
配筋図作成の「オートメーション化」により、従来の方法だと約115時間かかっていた配筋図の作成は、10時間へと
10分の1以下に激減
します。
今後は図面の体裁調整や、グラフィカルな入力システムの開発も進める予定です。
テラドローンでは、汎用構造物を対象に2DCAD感覚で配筋のBIM/CIMモデルを作成する「3D配筋X」という製品を開発・販売しており、配筋図作成の生産性は5倍とされています。(詳しくは、3D配筋Xのサクセスストーリーを参照)
4社共同で開発した今回のツールは、工種をカルバートなどに絞ることで、生産性をさらに向上させたものと言えそうです。




















