管理人のイエイリです。
タブレットを配り、クラウド型施工管理を導入し、BIMデータを共有しようとしても、肝心の携帯電話やWi-Fiの電波が不安定では話になりません。
特に超高層ビルの躯体工事では、都市部のど真ん中にある現場なのに、なぜか通信が弱いという経験はありませんか。
一方、光回線を仮設で引くにも手間と時間がかかりますし、工事の進捗に合わせて配線の変更や移設も発生します。
建設現場でDXを進めようとするとき、通信環境という思わぬところで壁にぶち当たるのが現実ですよね。
そんな現場の通信のお困りごとに、ちょっと驚く解決策が登場しました。
都会のど真ん中にある現場に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
スターリンクのアンテナ
を設置して、宇宙からネット回線を引くという方法なのです。(古野電気のプレスリリースはこちら)
この取り組みを行ったのは、古野電気(本社:兵庫県西宮市)です。 同社は、SpaceXが提供する衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」を、大阪市北区で建設中の超高層マンション「パークタワー大阪堂島浜」の現場に設置し、実証実験を行いました。
スターリンクといえば、これまでは離島や山間部など“へき地用”というイメージがありますよね。それを、あえてインフラが整った都市部の現場で活用したのが特徴です。
衛星通信のアンテナと言えば、屋上につけるイメージがありますが、今回は防水・防塵対応ケースや取り付け金具を備えた屋外仕様のStarlinkアンテナを途中階のベランダに設置しました。
アンテナからの回線は、同社の建設現場向けWi-Fiシステム「ゼンゲンバLANシリーズ」に接続されます。足場の単管パイプの中に電波を通して各フロアに伝送し、使えるようにしています。(2024年9月19日の当ブログ参照)
つまり、スターリンク → ゼンゲンバLAN → 現場内のPC・タブレット・スマートフォン という通信の流れで、施工管理端末は通常の無線LANと同じ感覚でインターネットにアクセスできるのです。
この方式の利点は、工事が進んでも、
アンテナはそのまま
の位置でよく、移設する必要がないことです。
屋上設置の場合、上に伸びていく現場でも、下に壊していく現場でも、工事が進むにつれてアンテナ位置の変更が必要になります。
通信設備を「工事の進行に振り回されない位置」に置くために、都市部であえて衛星通信を使うという大胆な選択は、現場目線で考え抜いた発想だと感心しました。




















