必須アイテムはこれだ!帰宅困難者の実態が明らかに
2011年4月13日

管理人のイエイリです。

3月11日に発生した東日本大震災は、首都圏にも大きな影響を与えました。特にJRなど公共交通機関の運行がストップしたため、職場から自宅に戻るのが大変な「帰宅困難者」が出ました。

災害時の帰宅困難問題は以前から想定され、職場から自宅まで歩いて帰る訓練をしたり、歩いて帰る人に食糧やトイレを提供したりする支援策も準備されていました。

では、実際はどうだったのでしょうか。4月11日にウェザーニューズが発表した「東日本大震災における『帰宅困難調査』結果」を見ると、帰宅困難者の実態がリアルに想像できます。

この調査は、同社の携帯サイト利用者を対象に実施し、2万8188人(男性49%、女性51%)もの有効回答を集めたものです。

まず、震災後、自宅までたどり着く時間ですが、普段の平均通勤時間70分に対して、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

7倍以上の8時間30分

 

かかったことが明らかになりました。

普段の通勤時間が30分未満の人でも平均3時間58分、1時間~1時間30分の人は13時間27分、2時間以上の人は16時間38分もかかったそうです。大変な苦労がしのばれますね。

 20110413-image1.jpg

普段の通勤時間との比較(資料:ウェザーニューズ。以下同じ)

帰宅困難時に困ったことのトップは「電話がつながらない」で84%、第2位は「電車が止まった」で77%を占めました。それ以降は3位の「クルマの渋滞」が40%だっただけで、1、2位に比べるとスコアは小さくなっています。

一方、トイレ関係については「トイレがない」、「トイレが混雑」が各5%程度、「トイレを貸してもらえない」はわずか1%でした。帰宅困難者の問題があらかじめ認識され、沿道のコンビニや商店などが協力したことがうかがわれるデータですね。

 20110413-image2.jpg

帰宅困難時に困ったこと

実際に帰宅困難者となった人々から得られた貴重な経験は、「今後の帰宅困難に備え、次のうち何を準備・確認しようと思いましたか?」という問いへの回答でした。

15個の項目(充電器、携帯ラジオ、懐中電灯、電池、帰宅地図、スニーカー、非常食、カイロ、マスク、避難場所、帰宅支援スポット(エイドステーション)、家族の集合場所、家族の連絡先メモ、体力、その他)から、複数回答可で選んでもらったところ、第1位は53%の人が挙げた

 

携帯の充電器

 

であることが分かりました。

 20110413-image3.jpg

帰宅困難時の必須アイテム・確認事項

帰宅困難時に情報を入手したり、家族と連絡を取ったりする上で充電切れによって携帯電話が使用できないことで困った通勤者が多かったようです。

このほか、歩いて帰宅する場合のルートに自信がない人が4人に1人いたり、社員以外の帰宅困難者を支援した会社が3割あったりという興味深いデータも、調査では明らかになっています。

今回の東日本大震災で、非常時にもかかわらず日本人が秩序を保ち、冷静に行動したことは海外からも大絶賛されています。帰宅困難時にも、「周りの人を考えて行動できた」人は43%で、「人に迷惑をかけた、助けられることが多かった」人の12%を大きく上回りました。その傾向は40代、50代の人に多かったようです。ナイスミドルの面目躍如ですね。

この調査結果を読んで、私も帰宅困難時を想定して必須アイテムの準備や、交通機関がストップしたときのルートを確認といった準備をしたくなりました。

(Visited 5 times, 1 visits today)

Translate »