誰でも見に行ける3Dプリンター作品が続々登場! 静岡に公衆トイレ、栃木に足洗い場
2025年2月25日

管理人のイエイリです。

百年住宅(本社:静岡市駿河区)は2025年2月、静岡市駿河区内にあるSBSマイホームセンター静岡展示場内に、公衆トイレを建設しました。

静岡市駿河区内に建設された公衆トイレ(写真:百年住宅)

静岡市駿河区内に建設された公衆トイレ(写真:百年住宅)

凹凸による細かな装飾が施された曲面に囲まれた、この美しいトイレは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

3Dプリンター技術

と、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート工法(WPC)を融合させた日本初のハイブリッド建築なのです。(百年住宅のプレスリリースはこちら

3Dプリンターによる意匠壁の製作から完成までの過程(写真:百年住宅)

3Dプリンターによる意匠壁の製作から完成までの過程(写真:百年住宅)

現場ではPCパネルで構造躯体を組み立て、構造躯体を囲むように3Dプリンター製の意匠壁を設置しました。こうして円形や曲線、表面の凹凸デザインなど、これまでの鉄筋コンクリート造では困難だったデザインが実現したのです。

使用した3Dプリンターはオランダ・TAM社製のアーム式のもので、オペレーターと作業員の2人で部材を製造しました。

工期は約2カ月でしたが、現場での部材の組み立ては、わずか4日間で済みました。

構造躯体部分には地震保証が付いており、最長100年保証という実績のあるものです。そのため比較的簡単に確認申請が許可されるのが特長です。

このトイレは住宅展示場の来場者向け施設なので、誰でも気軽に見学することができます。

一方、栃木県足利市に2024年12月にオープンした渡良瀬川流域の観光拠点「わたらせリバープラザ」でも、

3Dプリンター作品が公開

されています。(大協建設のプレスリリースはこちら

2024年12月1日にオープンした「わたらせリバープラザ」の建物(以下の写真:大協建設)

2024年12月1日にオープンした「わたらせリバープラザ」の建物(以下の写真:大協建設)

3Dプリンターで作製したバーベキュー場の流し台(左)やペット用の足洗い場(右)

3Dプリンターで作製したバーベキュー場の流し台(左)やペット用の足洗い場(右)

「足利」のモニュメント

「足利」のモニュメント

この施設の建設から維持管理、運営までを担当する大協建設(本社:栃木県足利市)が、国産3Dプリンターメーカー、Polyuse(本社:東京都港区)の3Dプリンターを使って、施設内のバーベキュー場の流し台や、ペット用の足洗い場のほか、「足利」という2文字のモニュメントを作製しました。

ここ数年、3Dプリンターで建物を建設したというニュースが時々、メディアに掲載されていますが、その多くは開発中や個人所有でした。

その点、これらのオープンな施設に設置された3Dプリンター製の建物や施設は、一般の人でも気軽に見に行けるのがありがたいところです。ご興味のある方は出掛けてみてはいかがでしょうか。

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