スマート打ち水が登場!少量の水で建物を丸ごと冷却
2011年6月3日

管理人のイエイリです。

東日本大震災での原発事故の影響で、クールビズを強化したり、ローカルにサマータイムを導入したりと、涼しさと省エネを両立させる取り組みが各地で始まっています。

空調温度の設定も例年より高めになっている職場が多いでしょう。特に、建物の最上階にいる人は、天井から伝わってくるもわっとした放射熱の影響で、同じ気温でもほかの階の人よりも相当暑く感じているのではないでしょうか。

そこで、東京都世田谷区にあるクレアテラでは、非常に少ない電力で建物全体を冷却するシステムを開発しました。

その名は、ナ、ナ、ナ、ナント、

 

スマート打ち水

 

というものです。

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スマート打ち水の効果(資料:クレアテラ。以下同じ)

仕組みは簡単です。屋根に散水装置を設け、表面温度センサーがある一定の温度を感知したら散水します。

ひととおり、屋上に水がまかれたら散水をストップ。水が蒸発し始めると、蒸発熱で屋根の熱を奪って冷却します。そして乾燥センサーが乾燥を検知するとまた少量の散水を行う、というものです。

隣接地に水が飛散するのを避けるため、風速計が一定の風を感じると散水を取りやめます。

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スマート打ち水の仕組み

 

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制御システム

建物の外壁にも取り付けられるそうです。また、バッテリーを内蔵しており、

  

計画停電時でも動作

 

するようになっています。

使用する水は非常に少なくて済み、建物全体が冷えるので周囲の気温を下げる効果もあるとのことです。

この夏、省エネ対策に検討してみてはいかがでしょうか。

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スマート打ち水の施工対象例

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