管理人のイエイリです。
最近、iPhoneのOSがバージョンアップされ、音声でiPhoneと対話できる「Siri」という機能が搭載されました。「一番いいケータイは何?」とか聞くと、「あなたが持っているものです」とか、おちゃめな返答がネット上で話題になってます。
iPhoneだけでなく、パソコンや携帯情報端末(PDA)への入力方法が手から音声に変わると、両手がふさがっていても使えるので、建設業でも何かと便利に活用できそうですね。
ところが、建設業の現場は騒音が大きいのが難点です。また、マイクとパソコンや端末をつなぐケーブルが付いていると、機械や仮設材などに引っかかったりして、危険な面もあります。
そこで、NECはパソコンやPDAとヘッドセットを無線(Bluetooth)で結び、音声入力できるVoiceDo「無線ヘッドセット」を発売しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
地下鉄の車内並みの騒音
の中でも、音声入力ができるスグレモノなのです。
VoiceDo(R)耐騒音音声認識ワイヤレスヘッドセット。左がPCタイプ(PCは別売)、右がPDAタイプ (写真:NEC。以下、同じ) |
高騒音下でも音声入力ができる「VoiceDo」は、既に有線式のものが発売されており、工場でのデータ入力や市場のセリ、物流現場での受注出荷入力など、様々な用途や環境で利用されてきました。
しかし、ヘッドセットとパソコンやPDAをつなぐケーブルがあるため、機械に巻き込まれる恐れがある現場では安全性の面で課題もありました。そこでヘッドセットを無線化することへの要望が高まっていたそうです。
この製品は、ヘッドセットを無線化したため、本体から離れていても15m以内であれば動き回って音声入力ができます。ハンズフリーで使えるので、仮設のハシゴを登りながら機械の点検中などにも同時並行で入力できるので効率的ですね。
対応するマシンは、PDAならWindows CE 5.0対応の機種、パソコンはWindows XP ProfessionalまたはWindows ' Professionalの機種です。
使用中のイメージ |
なぜ、騒音のあるところでも入力が可能かというと、
ノイズキャンセリング方式
のマイクを使用しているからです。
音声用マイクとは別に騒音用のマイクが付いており、音声用マイクの入力から騒音分を“差し引く”ことで、クリアな音声を入力できます。
また、入力した内容を確認したり、作業指示を受けたりするのは音声合成機能によって耳で聞くことができます。口と耳で使える携帯端末は、建設業の現場でも大いに使えそうですね。