管理人のイエイリです。
建設業では、砂や砂利などの骨材が山のように積まれたストックヤードで、材料の残量を計測する棚卸しを行うことがよくあります。
これまでは複数の人がアナログ的に山の寸法を計測し、体積を計算するのが一般的でした。しかし、作業の生産性や精度に課題がありました。
この棚卸し業務を手軽に、素早く行えるようにしようと、イクシス(本社:神奈川県川崎市)は日本道路の協力を得て、AR体積管理「GENBA-Scan」という新サービスを開発しました。
骨材の山を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPhoneのLiDAR
センサーによって3D計測し、高精度かつスピーディーに体積を計算できるのです。(イクシスのプレスリリースはこちら)
LiDARセンサーとは、物体の形状や距離を3Dの点群データとして計測するものです。対応するアプリも増えており、工事現場などの現況計測や出来形管理などで幅広く使われています。
この「GENBA-Scan」は、ストックヤードなどでの棚卸し業務に特化して開発されたものです。骨材などの山を、iPhoneで計測するだけで、すぐに体積を算出できます。
計測や記録の作業は1人で行え、計測結果も3Dデータとして記録し、帳票として出力できます。
従来は正確な体積を算出するため、骨材の山をきれいな形に整える必要がありましたが、このアプリは凸凹の山のまま計測できます。
この「GENBA-Scan」サービスは、2024年4月ごろにリリースされます。
検証パートナーとして、開発に協力した日本道路は、自社の
合材センターに全国展開
する予定です。
2024年4月と言えば、建設業の残業規制が厳格化される「2024年問題」がスタートする時期です。このサービスは、手軽に入手できるiPhoneで使えて、ストックヤードの棚卸し作業の時間や人員を減らせるので、検討してみてはいかがでしょうか。