管理人のイエイリです。
エリジオン(本社:静岡県浜松市)が開発・販売する「InfiPoints」は、3Dレーザースキャナーで計測した点群データの合成から寸法計測、干渉チェック、3Dモデリングまでをトータルにサポートする点群活用ソフトです。
このソフトに新たな機能が追加されました。下の写真がその機能を使っているところです。
「ゲーム用コントローラーでウォークスルーができるようなったの」と思われた方、違います。
この写真ではちょっと分かりにくいですが、ユーザーには、
ナ、ナ、ナ、ナント、
点群が立体的に見える
のです。(InfiPointsの新機能紹介ページはこちら)
この機能を提供するソフトは「InfiPoints for SRD」と言い、InfiPointsで処理した点群データを、「空間再現ディスプレー(Spatial Reality Display)」上に表示させるものです。エリジオンのウェブサイトに申し込めばダウンロードできます。
点群データを立体視するとき、これまではVRゴーグルや3Dメガネを装着する必要がありました。その点、空間再現ディスプレーは裸眼のまま、手軽に立体視ができるという特長があります。VRゴーグルが不要なので、長時間の作業も楽にできそうですね。
ただ、モニターにユーザーの目の位置を追跡する機能があり、その位置に合わせて3D映像を表示するので、複数の人が同時に見ることはできません。
対応する空間再現ディスプレーは、ソニーの「ELF-SR1」(4K、15.6型)と「ELF-SR2」(4K、27型)です。
一般的なVRゴーグルよりも解像度が高いので、点群が
よりシャープに見える
そうです。
気になる空間再現ディスプレーのお値段ですが、通販サイト「ソニーストア」では、「ELF-SR1」が30万8000円(税込み)、「ELF-SR2」が55万円(同)と意外にリーズナブルです。
ソフトさえ対応していれば、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のデータを立体的に見ながら設計や検討を効率的に進められそうですね。VRゴーグルや3Dメガネに続く、3Dモデルの新しい見方を提供してくれそうです。