VRゴーグルなしで点群データを立体視! InfiPointsに「空間再現ディスプレー」表示機能が追加
2023年9月12日

管理人のイエイリです。

エリジオン(本社:静岡県浜松市)が開発・販売する「InfiPoints」は、3Dレーザースキャナーで計測した点群データの合成から寸法計測、干渉チェック、3Dモデリングまでをトータルにサポートする点群活用ソフトです。

このソフトに新たな機能が追加されました。下の写真がその機能を使っているところです。

点群活用ソフト「InfiPoints」の新機能を試すユーザー(特記以外の写真:エリジオン)

点群活用ソフト「InfiPoints」の新機能を試すユーザー(特記以外の写真:エリジオン)

「ゲーム用コントローラーでウォークスルーができるようなったの」と思われた方、違います。

この写真ではちょっと分かりにくいですが、ユーザーには、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

点群が立体的に見える

 

のです。(InfiPointsの新機能紹介ページはこちら

裸眼のユーザーがディスプレーに表示された点群データを見たイメージ。奥行きをもって見えるのです

裸眼のユーザーがディスプレーに表示された点群データを見たイメージ。奥行きをもって見えるのです

この機能を提供するソフトは「InfiPoints for SRD」と言い、InfiPointsで処理した点群データを、「空間再現ディスプレー(Spatial Reality Display)」上に表示させるものです。エリジオンのウェブサイトに申し込めばダウンロードできます。

点群データを立体視するとき、これまではVRゴーグルや3Dメガネを装着する必要がありました。その点、空間再現ディスプレーは裸眼のまま、手軽に立体視ができるという特長があります。VRゴーグルが不要なので、長時間の作業も楽にできそうですね。

ただ、モニターにユーザーの目の位置を追跡する機能があり、その位置に合わせて3D映像を表示するので、複数の人が同時に見ることはできません。

対応する空間再現ディスプレーは、ソニーの「ELF-SR1」(4K、15.6型)と「ELF-SR2」(4K、27型)です。

ソニーの「ELF-SR1」(右)と「ELF-SR2」(左)(写真:ソニー)

ソニーの「ELF-SR1」(右)と「ELF-SR2」(左)(写真:ソニー)

一般的なVRゴーグルよりも解像度が高いので、点群が

 

よりシャープに見える

 

そうです。

気になる空間再現ディスプレーのお値段ですが、通販サイト「ソニーストア」では、「ELF-SR1」が30万8000円(税込み)、「ELF-SR2」が55万円(同)と意外にリーズナブルです。

ソフトさえ対応していれば、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のデータを立体的に見ながら設計や検討を効率的に進められそうですね。VRゴーグルや3Dメガネに続く、3Dモデルの新しい見方を提供してくれそうです。

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