BIMの提案書にいかが? 立体感を印刷する「3D CGプリント」
2012年4月9日

管理人のイエイリです。

せっかくBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトで建物を設計しても、パースなどをプリントアウトすると単なる2次元の画像になってしまいます。これだと本当に3次元で設計しているのかどうか、分かりませんね。

そんなとき、BIMや3次元CADを使ったことで、他社にぐんと差をつけるプリントアウト手段が登場しました。

富士フイルムが3月29日に注文の受付を開始した「FUJIFILM 3D CGプリントサービス」というもので、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

立体感をそのまま印刷

 

できる写真プリントなのです。

 20120409-image1.jpg

「FUJIFILM 3D CGプリント」のウェブサイト(資料:富士フイルム)

3Dプリントの作成には、12方向の視点から見たBMP形式またはJPEG形式の画像データ12個が必要です。デジタルカメラで撮影した画像のほか、市販の3D CG/CADソフトで作成した画像データも使えます。

注文方法するときは、同社のウェブサイトで提供されている「FUJIFILM 3D CGプリント 注文ソフト」によって3D画像データを「MPOファイル」に変換することが必要です。

私もこのソフトをダウンロードし、先日「123D Catch」で3Dモデルを作ったときの自宅マンションの写真を使って試してみました。

注文ソフトに左側から右側へと、視点を変えた12枚の写真をドラッグ・アンド・ドロップで読み込み、「仕上がりイメージを確認して登録」のボタンを押すと、入力した写真がパラパラ漫画のように動きながら表示されます。

実際のプリントも、左右から視点を変えて見るとこのように見えるのでしょうね。これで、OKならばプリントサイズを選んで注文するという手順です。

 20120409-image2.jpg

12枚の写真を読み込み、視点が左から右へと並ぶように写真の順番を並び替える

 20120409-image3.jpg
仕上がりイメージの確認画面。パラパラ漫画のように視点を変えたときのイメージが再現されます

BIMで設計した建物などを、このような立体感あふれる3Dプリントにすると、いっそうインパクトが増しますね。提案書の中に1枚張り付けておくと、

 

お施主さんもビックリ

 

するのではないでしょうか。

気になるお値段ですが、意外とリーズナブルです。カードサイズ (54×86mm) 4枚1セットが440円(税込み。以下同じ)、KG (102×152mm)が315円、2L (127×178mm)が420円、そしてはがき張り付けタイプ(97×145mm)が420円です。カードサイズは1枚ずつ違う画像で注文可能です。

今後はインフォマティクスの3Dペイントレンダリングソフト「Piranesi」で使われている「EPix:拡張型ピクセルフォーマット(Extended Pixel Format)」のデータからの変換にも対応する予定とのことです。ますます、BIMや3次元CADでの活用が広がりそうですね。

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