飛車、角も真っ青!真横や斜めにも動けるクルマを京大が開発
2012年4月1日

管理人のイエイリです。

病院や介護の現場で欠かせないのは車イスです。しかし、向きを変える時に広いスペースが必要なため、トイレを広く改造したり、狭いところでは何度も切り返しが必要だったりと、大変な面もありました。

この問題を解決するため、京都大学工学研究科准教授の小森雅晴さんは画期的な1人用の乗り物「Permoveh」を開発しました。

前進、後進はもちろん、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

真横や斜めにも移動

 

することができるクルマなのです。まるで、将棋の「飛車」と「角」を合わせたような機能ですね。

その秘密は「全方向駆動車輪」と呼ばれるタイヤにあります。タイヤの外周部には、タイヤの回転方向と直角に「外周ローラー」がぐるりと取り付けてあります。

真横に移動する時は、タイヤは止めたまま、外周ローラーを回します。また、斜めに進む時には、タイヤと外周ローラーを同時に動かします。

こんなクルマなら、直角クランクのようなジグザグ通路でもラクラク通れそうですね。また、混雑したエレベーターの中で、ちょっと位置を詰めるといった場面でも、人と同じような動きができますね。

病院や介護施設の設計にも今後、影響を及ぼしそうです。

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前後、左右、斜めと自由自在に移動できる1人用の乗り物「Permoveh」(左)。開発者の小森准教授(右)(写真・画像:京都大学。以下、同じ)

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原理

このクルマは、車イス以外にも広い応用範囲があります。例えば、

  

フォークリフト

 

などの搬送車両として使うことで、工場や倉庫の通路スペースはかなり節約でき、荷役作業のスピードもアップできます。

普通のクルマも、真横に動けると縦列駐車が簡単になり、駐車場に止められる台数も増えますね。

 

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