後続車の燃費が8%アップ!渋滞を防ぐ運転法を指導するシステム
2012年5月15日

管理人のイエイリです。

連休中の高速道路では、よく渋滞が発生します。ノロノロ運転の起点には何があるのだろうかと思って観察すると、そこには何もなく、突然スイスイと走れるようになるのは不思議ですね。

実は渋滞は、前を走る1台のクルマが

 

加速や減速を繰り返す

 

ことが原因で発生しているのだそうです。

そこでHondaは、1台のクルマが加減速を行う「走行パターン」をモニターして、渋滞の発生につながる走行かどうかを判定する渋滞予兆見地技術を開発しました。

この判定結果を、車載端末の画面の色を変えるなどの方法でドライバーに情報提供することで、滑らかな走行を促し、後方車の加減速変動の走行パターンをやわらげて渋滞の発生を未然に抑制することができます。

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システム搭載時の渋滞抑制効果イメージ (資料:Honda)

Hondaと東京大学先端科学技術研究センターは、この技術を応用したシステムの共同実験を行った結果、

ナ、ナ、ナ、ナント、

後方車の平均車速が約23%、

   

後方車の平均車速が約23%

 

燃費が約8%向上するという結果が得られたそうです。

1台のクルマが急な加速や減速を繰り返すことで、多数の後続車を巻き込んで平均車速や燃費を低下させることにつながるので、悪影響は大きいですね。

Hondaは5月にイタリア、7月にインドネシアで、渋滞抑制効果の公道実験を行い、実用化を目指していく方針です。

これよりさらに高度なシステムとして、車載端末をクラウドサーバーに接続して前方車の走行パターンを後続車が把握し、車間距離を一定に保つ「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」を行うと、さらに平均車速は約16%、燃費は約5%向上させられるそうです。

ハイブリッド車や電気自動車(EV)といった個々のクルマの燃費向上策だけでなく、クルマ全体の流れに着目した改善を行うことで、さらに省エネ化やCO2排出量削減が進みそうですね。

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