周囲の危険度は? iPhoneで防災情報が分かる「ARハザードスコープ」
2012年6月1日

管理人のイエイリです。

首都直下型地震や東海・東南海・南海地震は、今すぐに起こっても不思議ではないと言われています。地震発生時には建物の倒壊や火災、津波など様々な危険の発生が予想されます。

行政機関などからは様々な避難所の情報やハザードマップが公開されています。自分の職場や自宅、外出先で災害に遭遇したとき、これらの情報を基に周囲の危険度を判断し、正しい行動をとれる人はそう多くないでしょう。

そこでキャドセンターは、拡張現実感(AR)の技術を使って、誰でも簡単に今いる場所の危険度を判断し、避難所に逃げ込めるiPhone/iPad用のアプリ「ARハザードスコープ」を開発しました。

iPhoneなどのカメラを使って、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

実写映像上で危険度を見る

 

ことができるのです。

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「ARハザードスコープ」で津波の浸水想定高さを見たところ。その場所で身長170cmの人がどこまで水につかるのかが一目瞭然だ(写真・資料:キャドセンター。以下同じ)

画面の上半分にはiPhoneなどで見た風景の上に、津波の浸水想定高さや建物倒壊度、火災などの危険度に応じた色分けがされるので、どの方向が安全なのかがすぐに分かります。災害の種類は画面下のボタンで切り替えられ、「避難所」のボタンを押すと最寄りの避難所が緑色のマークと距離で示されます。

一方、画面の下半分にはGPS(全地球測位システム)によって、現在の位置とカメラの向きが表示されます。

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火災危険度(左)と建物の倒壊危険度(右)の表示例

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最寄りの避難所の表示(左)と画面の切り替え方法(右)
2分半で「ARハザードスコープ」がわかるビデオ

現在、東京23区を対象にした「ARハザードスコープ Lite(東京23区版)」がApp Storeで無料公開されています。

キャドセンターでは、指定した地域を対象に防災情報を組み込んだ

 

防災情報ARアプリを制作

 

するサービスも行っています。

基本パッケージには避難所情報のほか、津波浸水想定高さや火災危険度など10種類の防災情報から2つを選べます。別途料金を払えば、さらに防災情報を追加することも可能です。

なかには火山危険度や土砂災害危険度などもありますので、その地域のニーズに合ったアプリが作れそうですね。

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「防災情報ARアプリ」に盛り込める防災情報。

無料の「ARハザードスコープ Lite(東京23区版)」は、都内で移動するときにも便利に使えそうです。例えば、地下鉄の駅から地上に上がったとき、一体自分がどこにいるのかが分からないときがよくあります。

そんなとき、このアプリを起動させて周囲を眺めれば、今、自分がいる場所と向いている方向が分かりますので、目的地までスムーズに移動できそうです。方向が分かるので、iPhoneなどに付属している「マップ」のアプリより、便利かもしれませんね。 

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