BIMモデルに昇降機を!東芝エレベータがダウンロードサービスを開始
2012年10月1日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で建物を設計する際、大きなネックになるのがエレベーターやエスカレーターのモデル化です。

これらの昇降機のBIMモデルは、建物に合わせて寸法や取り付け部分を調整して作る必要があります。これまでは、建物のBIMモデルや図面などをメーカーに提供し、メーカーの専門家に設計を依頼する必要がありました。しかし、設計者としては、できるだけ建物のモデルデータは外部に出したくないという事情もあるでしょう。

そこで東芝エレベータは、設計者が企画設計や基本設計の段階で昇降機を含めたBIMモデルを作れるサービスを開始しました。

同社のウェブサイトから昇降機のBIMパーツを

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

自由にダウンロードできる

 

ようにしたのです。

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東芝エレベータのウェブサイトにできたBIM支援メニュー(資料:東芝エレベータ。以下同じ)

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エレベーターは、マシンルームレスタイプの「SPACEL-GR」と寝台用エレベーターのBIMバーツがダウンロードできる
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「SPACEL-GR」のBIMパーツは、定員や積載重量に応じて様々なタイプのデータがそろっている
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BIMパーツの設置マニュアルも充実。仕上げの変更や窓の追加、建物との取り合いなどを調整する方法も分かりやすく解説している

現在、用意されているのはRevit用のBIMパーツです。これまでエレベーターやエスカレーターのBIMモデルを建物に合わせて修正するのは専門家に任せる必要がありましたが、「設置マニュアル」を見ながら仕上げの変更や窓の追加、建物との取り合いなどを変更することができます。

建築設計者も、設計中のBIMモデルにエレベーターやエスカレーターを配置できると、完成予想CGもぐっとリアルになり、プレゼンテーションの効果も高まりそうですね。

このダウンロードサービスを利用するためには2つの手続きが必要です。まず、東芝エレベータの会員サイトに無料登録した後、会員サイトにアクセスして「新規アポイント依頼」のコーナーで「BIMダウンロードサービス希望」と記入する必要があります。

すると同社が「BIM特別会員」として登録してくれます。その後、会員サイトの「BIM支援メニュー」が使えるようになり、この中にある昇降機のBIMダウンロードサービスに自由にアクセスできるようになります。

BIMパーツのダウンロードのほか、施工段階のために同社の技術者がより精度の高い設計を行ってくれる「BIM設計支援」や、大容量のBIMモデルデータを設計者と同社との間で交換するための「BIMデータ交換」機能、そして設計支援サービスに対する依頼や各種問い合わせに対応する「BIMアポイント」のコーナーも備えています。

まさに、昇降機のBIM設計における

 

ワンストップサービス

 

を提供しています。

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BIM設計支援サービスのイメージ

Revitユーザーの方は、BIM特別会員になっておくと、いざというときに役立ちそうですよ。一度、試してみてはいかがでしょうか。

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