管理人のイエイリです。
先週、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)がアジアでどう活用されているのかを取材した際、ベトナム・ハノイ市の建設コンサルタント、TECCO-2社にも立ち寄りました。
同社ではフォーラムエイトのバーチャルリアリティー(VR)ソフト「UC-win/Road」を2007年に導入し、橋の設計のプレゼンテーションなどに活用しています。
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UC-win/Roadで作成した橋のCG(右)とTECCO-2社のマイ・マン・ホンさん(右)(CG:TECCO-2、写真:家入龍太。以下同じ) |
その、動画を見せてもらったのです、日本でよく見るUC-win/Roadのプレゼンとは、ちょっと違った感じがしました。というのも、
バイクの台数が多い
ことだったのです。
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交差点の赤信号で止まった車両には、なぜかバイクが多かった |
それもそのはず、ベトナムの道路はバイク優位です。数少ないクルマを取り囲むように、老若男女が乗った無数のバイクが疾走しています。この交通状況をVRは再現していたというわけですね。
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バイク優位のベトナム・ハノイの道路 |
通勤や日常生活の足として、バイクが欠かせないお国柄ですから、当然、若い女性も負けじとバイクで走っています。
バイクに乗るためにはヘルメットが欠かせません。せっかく整えたヘアスタイルを、ヘルメットで押しつけてしまうのは若い女性にとって気になりますね。
しかし、さすがはバイク大国のベトナムです。この問題を解決するためのソリューションがちゃんと用意されていたのです。
それは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ポニーテール用ヘルメット
なのです。
ヘルメットの後部に丸い切り欠きが作ってあり、ポニーテールがヘルメットからしっぽのように出られるようになっているのです。
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後部に丸い切り欠きがあるポニーテール用ヘルメット | ||
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様々なシーンで活用されているポニーテール用ヘルメット |
このヘルメットを使用して、ポニーテールを風になびかせながらハノイの街をバイクで疾走する女性は、さっそうとしていて魅力的です。街中ではポニーテールの女性が他の国に比べて多いように感じましたが、気のせいでしょうか。
TECCO-2社のVRにも、ポニーテール用ヘルメットを装着した女性ライダーや二人乗りのバイクを加えると、ぐっとリアルになりそうですね。