管理人のイエイリです。
福島第一原子力発電所では、人が作業できない場所で、いかに調査や復旧作業を行うかが課題となっています。
そこで東芝は遠隔操作で原子力建屋内での状況把握が可能な作業ロボットを開発しました。
従来の車輪やクローラータイプのロボットでは到達困難な場所でも作業できるように、
ナ、ナ、ナ、ナント、
4足歩行ロボット方式
を採用したのです。
東芝が福島第一原発向けに開発した4足歩行ロボット(写真:東芝。以下同じ) |
無線操作により、4本の足で障害物を避けながら時速1kmで歩行し、階段も上り下りできるようになっています。
大きさは624mm(L) × 587mm(W) × 1066mm(H) で重さは65kg。バッテリーで連続2時間の歩行ができ、20kgまでの機器を運べます。
このロボットの“子機”としてバッテリー駆動の小型走行車も開発しました。大きさは313mm(L) × 327mm(W) × 47mm(H)と平べったい形をしており、重さは2kg。
親機からの有線操作により、時速200mで1時間の運転が可能です。狭い通路の先や構造物の陰にある設備や機器、配管などの状態を撮影します。
4足歩行ロボットから有線で操作する小型走行車 |
東芝ではこれからも作業ロボットの技術開発を進め、
遮へい体の搬入・設置
や止水作業、障害物搬出などにも対応できるように改良を進めていくそうです。
福島第一原発では、既に鹿島がクレーンなどを使った無人化施工を実現していますが、東芝の4足歩行ロボは、さらに細かい作業をターゲットとした無人化施工システムと言えるでしょう。
無人化施工のダウンサイジングに期待したいですね。
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