こだわりのディテール!応用技術が仮設用CIMパーツ集を発売
2012年12月20日

管理人のイエイリです。

建築分野のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に続き、土木分野でもCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の導入が進もうとしています。既に国土交通省は設計業務を対象に、全国で10のCIM試行プロジェクトを開始しています。

CIMは各部材の3次元部品(パーツ)を組み合わせながら設計を進めていくため、あらかじめ設計に使う“CIMパーツ”を準備しておくと設計がはかどります。特に仮設材のパーツは欠かせませんね。

そこで応用技術は土木業界では初めて、「CIM用3次元土木パーツ」を発売することになりました。第一弾は、「山留編3OS」という製品です。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ヒロセの重仮設資材116個

 

を忠実にモデル化し、土木分野でも使われているオートデスクの構造設計用BIMソフト「Revit Structure」用のファミリデータにしたものです。

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「CIM用3次元土木パーツ」に収録されたモデルの例(資料:応用技術)

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収録されたパーツの内容

U型鋼矢板やH型鋼、等辺山形鋼といった基本的な仮設材のほか火打ちブロックや補助ピース、そしてジャッキに至るまでが含まれています。

各パーツはボルト穴に至るまで精密に作られており、非常にリアルなモデルとなっています。これらのパーツを組み合わせることにより、現場に合った山留工の設計がスムーズに行えるというわけです。

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火打ちブロック(30HB)(左)と腹起こし材(右)

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ジャッキカバー(30JS)(左)とプレロードジャッキ(KOPL-820)(右)
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パーツを自由自在に組み合わせて、現場に合った山留工を設計できる

土留工のような仮設材は、実物もパーツを組み合わせて作られているのでCIMで設計するにはもってこいですね。そして、CIMで仮設材を設計するメリットは、

 

各部材の数量を自動集計

 

できることです。

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設計した山留工に必要な部材の個数や属性値などを自動的に表に出力できる

気になるお値段ですが、5ユーザー利用版(オートデスク製品5ライセンスまで利用可能)、50万円(税抜き)とのことです。

今後、第2弾として「山留編 20S・25S・35S・40S」、第3弾として「仮設材(支保工・足場工)シリーズ」の発売も予定しています。応用技術では製品化してほしい土木パーツのリクエストを募集していますので、必要な部品があればこの際、同社にお願いしてみてはいかがでしょうか。

また1/25に仙台、2/1に大阪で開かれる同社の「CIM動向セミナー」では、このCIMパーツのことも説明される予定です。

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