来年5月に京都で開催!最新デジタル建築技術が「CAADRIA」に大集結
2013年8月8日

管理人のイエイリです。

AIA(アメリカ建築家協会)やASCE(米国土木学会)など、海外の業界イベントや学会に行くと、日本より一歩進んだ建築・土木の最新動向に触れられます。

CAADRIA」(キャドリア:Association for Computer-Aided Architectural Design Research in Asia)もその一つ。コンピューターによる建築設計についての研究成果を発表するもので、1996年から毎年、アジア各国が持ち回りで開催しています。

今年は5月にシンガポール国立大学で開催されましたが、次回の「CAADRIA2014」は2014年5月14日~17日の4日間、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

京都工芸繊維大学で開催

 

されることが決まったのです。

実行委員会によると、参加者は海外は20カ国120人(うち学生40人)、日本からは40人程度の見込みです。世界の最先端デジタル建築技術が、京都に大集結するのはワクワクしますね。

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既にオープンしている「CAADRIA2014」の公式ウェブサイト(資料:CAADRIA2014実行委員会。以下同じ)

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CAADRIA2014の案内チラシ。京都らしさがあふれています

現在、世界の研究者に向けて発表論文を募集中です。その内容は、(1)設計意図を探究、発見、最適化、達成するための複雑な計算、(2)ユビキタス社会ネットワークの大量リアルタイムデータ、(3)オープンソースネットワークを通じて設計プロセスをコラボレーションするためのクラウドコンピューティング、(4)高度な設計の具体化と製造プロセスの統合、という4つのテーマが軸となっています。

基調講演はバース大学のポール・リチェンス教授(Paul Richens)、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの伊藤穰一所長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の阿部仁史教授という豪華メンバーが行います。これはぜひ、聴いてみたいですね。

京都工芸繊維大学の仲隆介教授を組織委員長とする実行委員会は、開催に向けて着々と準備を進めています。8月6日、東京で開かれた会議ではプログラムの内容や資金調達計画などが話し合われました。

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8月6日に東京で開催された実行委員会(写真:家入龍太。以下同じ)

●実行委員会のメンバー

組織委員長 仲隆介(京都工芸繊維大学)
論文審査委員長 Ning GU(ニューキャッスル大学)
運営幹事 朝山秀一(東京電機大学)
  家入龍太(イエイリ・ラボ)
  池田靖史(慶応義塾大学)
  猪里孝司(大成建設)
  石曽根栄之(FMシステム)
  大西康伸(熊本大学)
  小渕祐介(東京大学)
  倉田成人(鹿島建設)
  瀧澤重志(大阪市立大学)
  長島雅則(インフォマティクス)
  福田知弘(大阪大学)
  松永直美(レモン画翠)
  松本裕司(京都工芸繊維大学)
  脇田玲(慶応義塾大学)
  渡辺俊(筑波大学)

私も気がつけば、実行委員会の広報担当メンバーの1人になっていました。

委員は関東や関西、九州、そして海外に分散し、多忙な人も多いのでなかなか一カ所に集まって議論することは難しいのが現状です。そこはさすが、CAADRIAの実行委員会。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

スカイプやスマホを駆使

 

して遠隔地の委員も参加しながら、会議を行いました。

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スカイプやスマホを前に議事進行を行う仲隆介実行委員長(左)

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スカイプで参加した慶應義塾大学の池田靖史教授。資金計画について的確かつ具体的なアドバイスも飛び出した

無線LANとパソコンがあれば、簡単に電話会議ができますね。こうした会議は初めて参加しましたが、リモート参加の委員の方ともリアルで臨場感あふれるコミュニケーションができました。

実行委員会では今後、ハード・ソフトベンダーなどに協賛のお願いをする予定です。各社のご協力をぜひ、お願いします。海外からの参加者の方が多いイベントですが、日本の建築関係者もぜひ参加して、世界の最新デジタル建築技術や発表者との交流をお楽しみくださいね。

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