管理人のイエイリです。
2020年に発売されたiPhone 12 Pro やiPad Proには、「LiDAR」と呼ばれる3Dスキャナーが搭載されており、これを使うとまるで写真を撮るように、周囲の風景や建物などを3Dモデルとして記録することができます。
かなり、精度もいいので建設関係者の間では、施工管理に使うなど、この機能が急速に注目されつつあります。
一方、今年は国土交通省が都市の3Dモデル「PLATEAU」を無料公開し、こちらも建築・土木関係者のみならず、ゲームクリエーターなど多業種の人にも注目されています。
ホロラボ(本社:東京都品川区)とアナザーブレイン(本社:長野県富士見町)は、これらの話題の技術、サービスを合体させた新タイプのお祭り「みんキャプ」を企画し、2021年11月15日に始めました。
PLATEAUの街並み上に、iPhoneでスキャンした3Dモデルをアップして、
ナ、ナ、ナ、ナント、
みんなで3D都市を作ろう
という、オンライン祭りなのです。(ホロラボのプレスリリースはこちら)
祭りのコンセプトは、「みんなで今を切り撮って、保存して、共有して楽しむムーブメント」です。
具体的な方法はまず、iPhoneのLiDARや、写真から3Dモデルを作るフォトグラメトリーなどで周辺の建物や風景などを3Dモデル化します。
次に、その3Dモデルに公共座標系の位置情報を付けて、PLATEAU互換のデジタルツインサービス「toMap」のベータ版にアップするという手順です。
例えば、近所にある神社の階段や鳥居をスキャンしてアップすると、下のようにPLATEAUの街並みと合体したモデルになります。
また、もう少し大規模に、商店街全体や史跡全体を3Dモデル化してアップすることもできます。
そして、「みんキャプ」祭りを盛り上げるために、
応募作品を審査・表彰
するイベントなども計画しています。
この「みんキャプ」を支援するパートナー企業として、すでに東急が参加しており、東急沿線の「駅のまわり」の今を切りとった作品を対象に「全力東急賞」というパートナー賞を提供する予定です。
iPhoneのLiDAR機能や、PLATEAUの活用に一歩、踏み出したい方は、「みんキャプ」に参加すると、その技術や方法が一通りわかりそうです。
LiDAR付きのiPhoneやiPadを持っている人や、ドローンで3D計測している人などは、参加してみてはいかがでしょうか。