管理人のイエイリです。
「社会インフラを活用し、建設技術で社会を明るくしよう」と、国土交通省が河川敷などの敷地を提供し、ICT建機を使って「2022 POWER」などの巨大彫刻を掘る建設会社の“課外活動”が、広がりを見せています。
2021年12月には、湯澤工業が山梨県南アルプス市内の釜無川河川敷に(メーキング動画はこちら)、熊野組が熊本県内の迫間川河川敷で(メーキング動画はこちら)、それぞれ巨大彫刻を完成させました。
そしてこのほど、筆者が確認している3つめの巨大彫刻が施工されました。
その現場とは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
江戸川の河川敷
なのです。(施工場所の地図はこちら)
施工場所は埼玉県三郷市にある三郷排水機場前で、施工したのは金杉建設(本社:埼玉県春日部市)です。
バケットが360度旋回する「チルトローター」という機構を備えたバックホーで、文字のテーパー部分を掘削しました。ベテランのオペレーターさんは、ICT建機に乗るのは初めてでしたが、2日目には自分の手先のように使いこなしていたそうです。
また、3日目には、国交省が展開する「i-Construction」施策のマークや、「JAPAN 江戸川」の文字までオマケで彫刻しました。
そして、「2022 POWER」はさらなる全国的広がりを見せています。2022年1月24日からは
高知県の仁淀川河川敷
で、福留開発(本社:高知市)が巨大彫刻作りに挑戦することになったのです。(福留開発のプレスリリースはこちら)
こうした予告があると、ますます「2022 POWER」への注目は高まりそうですね。
国交省では、「建設施工技術で社会を明るくする活動」ウェブサイトや、「Google My Map」上に各地の取り組みを集約したマップ「2022POWER☆MAP」を作成して、各地の取り組みを応援しています。
「2022 POWER」の取り組みによって、最新の土木技術に対する理解や関心が広がり、コロナ禍で疲弊した日本に少しでも元気を与えられることを願っています。