管理人のイエイリです。
マウス操作で押したり引いたりしながら手軽に建築物や街並みの3Dモデルを作れる3Dモデリングソフト「SketchUp」が今月、バージョンアップすることになりました。
長年、「Google SketchUp」として、建築・土木の設計者などに親しまれてきましたが、2012年5月に米国・トリンブル・ナビゲーション社(Trimble Navigation)が、米国・グーグル(Google)社からSketchUpを買収し、その後、初めてのバージョンアップとなります。
これまで、有償版は「SketchUp Pro」、無償版は「SketchUp」という名前でしたが、今回のバージョンアップで無償版の名前が「SketchUp Make 2013」と変わり、
ナ、ナ、ナ、ナント、
商用利用が全面禁止
となったのです。
そこで、仕事に使いたい人は、日本代理店のアルファコックスが9月17日に出荷を開始する「SketchUp Pro2013」を使う必要があります。
9月17日に出荷を開始する「SketchUp Pro2013」のパッケージ(写真・資料:アルファコックス。以下同じ) |
「SketchUp Pro2013」で作成した3Dモデルの例 |
アルファコックスのサイトで発売されている「Pro版」は、現行版の「SketchUp Pro8J」と「Pro2013」へのアップグレードがセットになった製品が8万7500円(税別。9月12までのキャンペーン価格)となっています。
「Pro2013版」には約140ページのマニュアルが付いているほか、市販の建材を同社が3Dモデル化したパーツを集めた「BuildMate(ビルドメイト)」というウェブサイト上の
パーツライブラリーを1年間
無制限でダウンロードできる特典(スタンドアロン版のみ)が付いています。
パーツライブラリー「BuildMate」の使用例 |
また、「Pro2013版」では機能拡張ツールをダウンロードできる「拡張ギャラリー(エクステンションウェアハウス)」が開設され、これまで以上に高品質の動画が作成できるようになり、「LayOut 2013」のエンジンが一新され、画像の描画が軽快になりました。
3Dソフトもアマチュア用は無償、プロ用は有償と、分かれてきました。3Dが生み出すビジネス的な価値がだんだん、ユーザーの間でも認められてきたことを裏付ける現象かもしれません。