ついに日本上陸!パワフルに掘削できるコマツの全自動ブルドーザー
2013年9月18日

管理人のイエイリです。

盛り土や切り土を3次元の設計データに基づいて施工する3次元マシンコントロール付きのブルドーザーはこれまで、盛り土の敷きならしはスピーディーでも、切り土の掘削作業はブルドーザーの能力を最大限に生かすことが難しい面がありました。

地盤の硬さや押し土量などをブルドーザーの能力内に抑えながら少しずつ施工するため、施工用のデータを安全側に設定する必要があったからです。

こうした掘削時の問題を解決するため、コマツはトプコンと共同で世界初の全自動ブレード制御機能を搭載した中型ICTブルドーザー「D61PXi-23」を開発し、6月から北米や欧州の市場に投入してきました。

この画期的なICTブルドーザーが、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ついに、9月に日本上陸

 

したのです。

 

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日本市場にも投入された中型ICTブルドーザー「D61PXi-23」(写真・資料:コマツ。以下同じ)

 

このブルドーザーの特徴は、押し土できる最大土量に応じて、ブレードを自動的に上げ下げできる機能が付いていることです。仕上げ面の3D形状を決めておけば、ブルドーザーは最大能力を発揮して掘削を行い、最後に微修正して仕上げてくれる仕組みです。

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粗掘削時は最大土量で掘削し(左)、仕上げ施工時には少しずつ高低を調整する

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ICTブルドーザーの機器構成
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パワフルに掘削している例

まずは情報化施工に必要な人工衛星の電波で位置計測を行う「GNSS技術」やICT機器管理のノウハウを習得しているコマツグループのレンタル会社やコマツレンタルから

 

レンタル車として提供

 

し、コマツグループの情報化施工のノウハウとともにユーザーに活用してもらうことで、現場へのスムーズな導入を支援していくとのことです。

土木分野では国土交通省がCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の導入を積極的に進めており、土工分野でも今後、設計の3D化が進むことが期待されます。すると情報化施工や出来形管理用の3Dデータの作成も楽になりますので、ICTブルドーザーも使いやすくなりそうですね。

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