レーザーカッターもひと役!コンクリート面に美人を彫刻できる「フォトクリート」
2013年10月18日

管理人のイエイリです。

打ちっ放しコンクリートによるデザインは、独特の味わいがありますが、単調になりがちなのでちょっとアクセントをつけたいこともあります。

そんなとき、使えそうなのがアクア(本社:東京都国分寺市)がレーザーカットデザイナーの藤村莞氏の協力により開発した「フォトクリート」という技術です。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

コンクリート面に写真

 

などの画像を転写することができるのです。

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コンクリート面に転写されたマリリン・モンロー(写真:アクア。以下同じ)

20131018-image1.jpg
 オードリー・ヘップバーンもこのように
20131018-image3.jpg
 パターンの模様も彫り込めます

手順はまず、もととなる画像を処理し、レーザーカッターによって金属やアクリルで「金型」を切り抜きます。

この金型をコンクリート面で張り付けて、

 

超高圧洗浄機で目あらし

 

すると、金型のパターンがコンクリート上に転写されるという仕組みです。

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超高圧洗浄機による目あらし作業

同社は以前、コンクリートの凝結遅延剤で模様を印刷した塩化ビニールシートを、コンクリート打設時に仕込んでおき、打設後に目あらしするという工法を開発していました。

そして国立近代美術館の壁面の施工にも使われました。

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凝結遅延剤を使った従来のフォトクリート技術で施工された国立近代美術館の壁面(左)と塩ビシート(右)

今回、開発した金型による新工法は完成後のコンクリート壁面にも適用できるので、工程上の制約が少なく、リフォームにも適用できるとのことです。

超高圧洗浄機でコンクリートをどう削るのか、洗浄水には研磨剤が入っているのかなど、詳しいことは同社のプレスリリースでは触れていませんが、コンクリート打設後に模様をつけられるのは便利ですね。現在、特許申請中とのことです。

【追加情報】
その後、アクアさんから連絡があり、詳細が明らかになりました。洗浄水は水だけで研磨剤は入っていないそうです。また、彫れる深さは最大で1mm程度とのこと。アクリル板は意外なことに、こんな強力な洗浄水でも切断されないそうです。

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