管理人のイエイリです。
JR東日本は、1日に約1680万人を輸送し、約7500kmの営業キロ数、約1700の駅を持つ世界最大級の鉄道会社です。
同社では主要駅や運転士・車掌に約8000台のタブレット端末を導入し、乗客の案内や輸送障害時の迅速な対応を行ってきましたが、さらにその活用規模が拡大(PDF資料)しました。
今年、5月末までに、建設部門やメンテナンス部門を対象に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
約1万4000台を追加導入
したのです。
導入したのは、iPad AirとiPad mini Retinaディスプレーモデルです。
活用方法は次の3つを想定しています。
まず、同社の図面やマニュアル、規程などを電子化し、どこでもだれでも、最新の資料をタブレット端末で見られるようにします。紙のマニュアルだと更新時の差し替え作業が煩雑なうえ、重く、かさばるので機動性がネックでした。タブレット端末の導入で、図面などの参照が楽になりそうですね。
また、タブレット端末に搭載されたカメラやマイクを活用し、現場と事務所間でリアルタイムに現地の状況を共有することで、迅速かつ的確な対応が行えるようになります。
輸送障害が発生したときにも、現地の画像やGPS機能などを使った位置情報を関係者間で共有したり、即座に遠隔会議を開いたりして、乗客への迅速な情報提供や早期復旧を支援します。
同社では今後、設備のメンテナンスなどに活用できるコンテンツやアプリを増やし、タブレット端末を積極的に活用していく方針です。
また、タブレット端末を使った
e-ラーニングを実施
して、集合教育の補完や代替としたり、自己啓発の支援を行ったりと、多角的な活用を目指しています。
いよいよ、保線作業の最前線でもタブレット端末が使われる時代になりました。他のJR各社でも電気部門などでタブレット端末の導入を検討しているところはあるようです。
JR東日本の動きが引き金となり、今後、様々な維持管理業務でタブレット端末の活用が加速するかもしれませんね。