積層ピッチ1ミクロン!光造形方式の低価格3Dプリンターが12月発売
2014年6月10日

管理人のイエイリです。

最近、様々な低価格3Dプリンターが登場していますが、造形精度や仕上がりがイマイチ、と感じている人も多いでしょう。

そこで、デジタル家電商品を企画・販売するゲッコー・アンド・カンパニー(東京都新宿区)は、米国Kudo3D社製の高精度3Dプリンター「Titan1」を並行輸入し、今年12月に国内販売を開始することになりました。

米国Kudo3D社製の高精度3Dプリンター「Titan1」(写真:ゲッコー・アンド・カンパニー)

米国Kudo3D社製の高精度3Dプリンター「Titan1」(写真:ゲッコー・アンド・カンパニー)

本体サイズは41×35×85cm、本体重量は13.5kgです。

その精度ですが、水平方向の最高解像度は37μm(以下、ミクロン)、高さ方向の最小積層ピッチは

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

世界最高の1ミクロン

 

を誇るのです。造形サイズ(W×D×H)は19.2×10.8×24.3cmです。

「Titan1」で作成した模型。造形サイズ(W×D×H)は19.2×10.8×24.3cm(写真:Kudo3D)

「Titan1」で作成した模型。造形サイズ(W×D×H)は19.2×10.8×24.3cm(写真:Kudo3D)

髪の毛(hair)の太さや25セントコインと比べてみると、高精度な仕上がりが分かる(写真:Kudo3D)

髪の毛(hair)の太さや25セントコインと比べてみると、高精度な仕上がりが分かる(写真:Kudo3D)

一番上の写真を見ると分かるように、造形されたエッフェル塔の模型が上下逆についています。その理由は、「Titan1」は光造形方式(ステレオリソグラフィー、SLA方式)を採用しているからです。

造形材料には液体の「レジン」を使用し、3Dプリンターで造形する部分の一番下にレジンを入れる容器があります。

レジンは400nm(ナノメーター)の波長を持つ光に当たると固まります。そこでレジン容器の下から、模型の断面に沿って光をプロジェクターのように照射すると模型のごく薄い断面ができます。

そして模型本体をごく少しずつ引き上げながら、光の照射を延々と繰り返していくと、エッフェル塔などの模型が逆さ吊りの要領で完成するという仕組みです。

断面全体に一度に光を当てるため、高精度の割にはスピーディーに造形できるのが特徴です。米テキサスインスツルメンツ社製のDLPプロジェクター技術(HD1920×1080)を使っています。

造形中の模型。レジン容器の裏から模型の断面に沿って光が照射される(写真:Kudo3D)

造形中の模型。レジン容器の裏から模型の断面に沿って光が照射される(写真:Kudo3D)

気になるお値段ですが、消費税・送料込みで、

 

29万8000円

 

と高精度の割にはお手ごろです。今年6月中に予約した人は、早期特別価格として24万8000円が適用されるそうです。

「Titan1」は、米国のクラウドファンディング「KickStarter」で出資を集め、製品化している3Dプリンターで、6月10日現在、41万ドル以上を獲得しています。

もちろん、直接出資したり、直輸入したりして購入することもできますが、ゲッコー・アンド・カンパニーでは英語での購入やサポート時のやりとりに不安のある人や、初期不良や修理の出費を避けたい人のために独自の保証サービスを行い、付加価値を高めています。

高精度の模型を作ってみたい方はいかがでしょうか。

(追記)

ゲッコー・アンド・カンパニーの予約・注文時の注意事項に「お届け時期はお問い合わせいただいても予想、保証、確約、回答できません。」と、「生産終了やメーカー倒産等でお届けが不可能になった場合は後継品、同等品、代替品をお届けするか、弊社は債務を免責されるものとします。」という記述があります。申し込みした場合は、これらに同意したとみなされるそうですので、念のためご注意ください。(2014年6月10日、13:21)

(Visited 5 times, 1 visits today)

Translate »